『天才たちの共通項 子育てしない子育て』(小林正観・中村多恵子共著)を読んだ感想・まとめ<育児本>

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今回読んだ本は、小林正観・中村多恵子共著『天才たちの共通項 子育てしない子育て』(大和書房)です。

著者について

小林正観さんは、心学研究家。40年間「心学」の研究を続け、年間300回の講演で全国を回っていたベストセラー作家です。
中村多恵子さんは、教育研究家。

もともと宝来社で出版された『 天才たちの共通項 子育てしない子育て論』が、今回紹介する『子育てしない子育て』として大和書房より復刊したそうです。

とても人気のあった本ということがわかりますね。

天才とは「天から授かった才能」

「天才」とは「天から授かった才能」。

その才能は誰もが持ってきて生まれてきている。そしてその天から授かった才能を途中で摘まれることなく、存分に発揮できた人たちが「天才」と呼ばれている。

その根拠を、実際の天才の人生を紹介しつつ教えてくれる一冊です。天才たちの多くは、決して裕福で素晴らしい教育環境で学んだわけではありません。むしろ、その逆の境遇だった人の方が多いです。共通して言えるのは、天才たちを育てた母親が子どもの好きなことを全力で応援していたところです。

天才を育てた母たち

本書で紹介されている天才たちは以下です。

  • トーマス・エジソン
  • 手塚治虫
  • チャールズチャップリン
  • 福沢諭吉
  • ライト兄弟
  • 野口英世
  • アンデルセン
  • 美空ひばり
  • モーツアルト
  • 吉田松陰

 

以下、特に気になったエピソードを紹介してみますね。

エジソン

気球の中に軽いガスを入れると空中に浮かび上がることを本で読み、体の中でカスが発生すれば、空に浮かび上がるかもしれないと言い聞かせ、友達に沸騰酸を飲ませた(友達は胃を痛めた)。

また、エジソンは、がちょうの卵の上に座って卵を温めてたり、火が燃える様子を観察したくて、父親の納屋で藁を燃やしたことがありました。

そんなエジソンを、母親は、「もうやめなさい」とか「実験ばかりしていないで、他の勉強もしなさい」とは言わなかった。息子の興味や関心を大切にし、様々な分野の本を与えた(シェイクスピアなどのすぐれた、文学作品やローマ帝国衰亡史、英国史などの歴史物語を読んで聞かせた)。

手塚治虫

手塚治虫の母親は、毎晩寝るときに布団の中でいろいろな物語を聞かせた。母親がその母から聞いた話や、桃太郎や浦島太郎のようによく知られている話ではなく、探してもその本が見つからないような非常に地方色の強い民話など。

チャールズチャップリン

チャップリンの母親は、貧乏だったが、とても明るく親切と思いやりとが特に目立った長所だった。

ずいぶんひどい貧乏暮らしを余儀なくされていたが、私と兄だけは何とか街の空気に染まらないようにしてくれた。つまり、私たちの心にそんじょそこらのただの貧乏の産物ではなく、ユニークなそして別の人間であると言う誇りを植え付けてくれたのだった。(チャップリン自伝より)

福沢諭吉

福沢諭吉は「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と生まれながらにして、人は平等であることや、従来の身分制度にとらわれない自由なものの見方を説いた人。

諭吉は幼い頃から福沢家の日常生活を支える仕事をしており、塾には行かなかった。周りの子供たちがみんな本を読めるのに、自分だけが読めないことに気がついたのは13‐14歳の頃のことだそう。

ライト兄弟

母親は、日頃から「何でもまず自分で考えて工夫してみなさい。1つずつきちんと考えて積み重ねていけばどんなに難しいと思えることでも必ずできますよ。不思議だなぁと感じた事は、自分でどんどん調べてみなさい」と伝えていた。

野口英世

野口英世は多くの人の命を救った細菌学。その母親はどんな時も感謝の気持ちを持って懸命に働く人だった。

アンデルセン

アンデルセンは、嫌なこと・したくないことを一切しない人だった。学校も仕事も嫌になればすぐにやめていた。

感想

天才たちが、自分が大好きなことをして、身近な大人、特に母親が応援してくれたことがとても印象深かったです。

子育てをしていると、つい「早く勉強して!」とか、「他の習い事もしてみたら?」と言ってしまいたくなりますよね。でも、本書で出てくる母親たちはまるで正反対です。

「天才を育てる母親」には共通している特徴があるといいます。

①子供が素晴らしい力を持っていることを心から信じる。
②そしてそれを言葉や態度で子供に伝え続ける。
子供の興味を尊重して夢中になっていることを充分やらせてあげる。

「子どもを信じて、好きなことを充分やらせてみる」。「子どものしたいことを受け入れる」。

子どもが将来幸せになって欲しいと願うからこそ、習い事やお勉強などあれもこれもやらせたくなってしまいますが、子どもが一番能力を発揮できることに集中できるよう、応援してあげる大切さも学びました。私自身、自分の子育てを見つめなおす良いきっかけとなりました。

どの天才も、母親からの影響がとても大きいことがわかりました。暖かくつつんでくれる存在があれば、子どもは頑張れます。

 

まとめ

本書は簡潔にわかりやすく書いてあるので読みやすいですし、何より具体的で面白かったです!いくつか育児本を読んでいますが、その中でもかなりおススメの一冊です。ぜひ手にとって読んでみてくださいね!

 

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