『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を読んだ感想・レビュー。ノーベル賞受賞者の幼少期を知る

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今回読んだ本は『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』です。

ノーベル科学賞を受賞したことで有名な山中伸弥教授と、その同級生の女医・成田奈緒子さんとの対談を記録したものです。以下、簡単に内容・感想を書いてみたいと思います。

著者について

山中伸弥さんは2012年にiPS細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞したことで有名ですよね。

成田 奈緒子さんは山中教授と神戸大学医学部の同級生で、医学博士の方です。学生時代に仲が良かったようです。

ノーベル賞受賞者を生む育ち方

内容は、山中教授と成田教授が対談で話された内容がそのまま本になっています。会話調なのでさっと読めてしまいました。

お二人が、それぞれの家庭環境・子ども時代に抱えていた葛藤や心配事を振り返り、自身がどのように育ったのかについて考察されていたのが印象深かったです。

 

「もともとの性格×環境×習慣」。

子どもたち

 

「どうすれば賢い子が育つのか」「どうしたら自立した子どもになるのか」?親になった瞬間から、日々問い続けてしまいますよね。

最近思うのですが、そこに「こうしたらよい」という正解はなさそうです。子ども全員に同じことをさせて育てても、結果は異なるでしょう。本人の性格や家庭環境、生活習慣など、様々な要因の複合的結果がその人になるのではないかと感じます。

 

「本人の性格」「家庭環境」「生活習慣」の中で、親ができることと言えば、「環境」と「生活習慣」を整えてあげること。そして過度に口出ししないことだと言います。

中でも成田さんが本の中でおっしゃっていた、『早寝・早起き・朝ごはん』は本当に大切だな、と実感しています。良く寝るほど頭がすっきりしますし、日中たくさん活動できます。

 

「助けて」が言える子

もう一つ印象に残ったのは「『助けて』が言える子」についてです。

自分ができないのなら、周りに助けてもらえばいい。「自己責任」を強く押し付けられる現代において、「助け合い」の精神のようなものがどんどん広がっていったらいいのにな、と思いました。

子どもにも、周りを巻き込んで助け助けられる人になって欲しいなと思いました

 

最後、山中さんはわりと「ほったらかし」で育てられた、と振り返られていました。私自身、都内住みとしてはかなりの競争社会、子どもに関心のある保護者の多い環境に生きていますが、少し冷静になって、子どもが心に余裕をもって過ごせるように気を付けたいなと思いました。「ほったらかし」くらいの気持ちの方が親も子も、お互いに楽かもしれないですよね。

まとめ

冒頭でも書きましたが、対談形式でさらっと読める本でした。「どうしたらノーベル賞をとれるような子に育つの!?」と思う方は一度読んでみてくださいね。

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