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今回読んだ本は菅原裕子著『子どもの心のコーチング~一人で考え、一人でできる子の考え方~』です。
著者について
著者は菅原裕子さんで、もともとは人材開発コンサルタントの方です。組織や企業の中で人の能力を伸ばし、より働きやすい環境をつくるお仕事をされていましたが、それを子育てに応用し「ハートフルコミュニケーション」を提唱されたそうです。
子どもの「生きる力」を開発するため、親には「コーチ」の役割を期待する「コーチング」を提唱されています。「コーチング」という分野があることを私は初めて知りました。コーチングとは、「自発的行動を促進するコミュニケーション」と定義されています。子育てで言えば、子どもが自律した人間となるための親と子のコミュニケーションと言えるでしょう。
ヘルプとサポートは違う
本書はAmazonでのレビューが高かったのでとても楽しみにしていたのですが、期待どおりの内容でした!私が「これ、もっと早く知りたかったな」と感じたのは「ヘルプとサポートは違うこと」「甘えと甘やかし」「子育ての成績表」の3点です。
まず「ヘルプ」と「サポート」について。
「ヘルプ」も「サポート」も、どちらも「助ける」というような意味ですが、子どもの成長段階で必要な「助け」は違ってくるといいます。
「ヘルプ」=子どもに代わって親がやってあげること。
「サポート」=そばで見守り、よりよくなるために必要なときに手を貸すこと。
子どもが一人では何もできない乳児期は「ヘルプ」が必要です。でも乳児期を過ぎたとき、子どもが必要としているのは「サポート」。子どもが自分でできることはできるまで見守り、手助けが必要であればサポートすれば良い。
この考え方を覚えておけば、「これは過保護すぎ?」と思ったときの指針になるなぁ、良いことを知ったなと思いました。
私の子どもは今、6歳と8歳です。一通りのことは自分ですることができます。それでも、「お母さん、これやって!」と言われることがしょっちゅうあります。「これは甘やかしになっていないかな…?」と思う場面も多いです(ペットボトルの蓋開けて、と言われたときなど)。
本書では、「朝は自分で起きられるようにする」「部屋の片づけを自分でできるようにする」など具体例をあげて、子どもが自立できるよう、親が少しづつ手を放す方法を教えてくれます。子どもに任せてみて、親はできるようになるまで待ってあげる。もし失敗しても、その結果を自分の行動の結果と受け止めさせます。目覚まし時計で起きられないのは、親のせいではありません。
子どもは、いきなり自分のことがすべてできるようになるわけではありませんよね。少しずつできるようになり、いつの間にかできるようになっています。できないときはつい小言を言ってしまいそうになりますが、子どもへの「命令」はできる限り少なくし、ぐっと我慢して、自分で自分のことをできるように仕向けていかなければいけないな、と改めて考えさせられました。
もちろん、子どもが自分のできる範囲を超えているときは手を貸してあげればよいでしょう。
「甘えを受け入れる」と「甘やかす」は違う
「甘やかし」はヘルプ。親が必要以上に世話を焼くこと。親の自己満足。
子育ての成績表
「自分の子育てがうまくいっているか、どうやって判断すればいいんだろう?」と考えたことはありませんか?
子育てには「成績表」がありません。親にも子にも、点数なんてつきませんよね。もし子育ての成績表がどのくらい偉くなったか、幸せになったかだとしても、結果が出るのは何十年も先の話です。
菅原さんは、子育てを評価できるとすれば、「自分の子が幸せそうかを観察することで評価できる」と言います。
<子育ての成績表>
- 子どもはよく笑う
- 毎日が楽しそうだ
- 友だちとよく遊ぶ
- 悩みがあるときは打ち明けてくれる、など
項目の一部を紹介してみましたが、もっとたくさん紹介されていますので、詳しくは本書を読んでみてください。ぜひ自分の子育てがどのくらい良くできているかどうか、確認してみてほしいです。
素敵な考え方だなと思いました。
『子どもの心のコーチング』を読んだ感想
小学校入学前後、幼児期から児童期に移る時期は、子どもが大きく成長するタイミングだと思います。幼児期には身の回りのことを親にやってもらっていた子どもも、小学校に入ると、自分で管理しなければいけないことが増えます。この時期の子どもとの関わりは、私自身とても悩んだことの一つです。
我が家の場合、娘は自分で自分のことができるタイプでしたが、息子は真逆で、何度声かけをしても時間割はそろえない、忘れ物は多い、宿題はなかなか取り組まない子でした。学校で先生に迷惑をかけては困るだろうと、私が忘れ物はないか毎日チェックしていたと思います。
経験から言えば、子どもによって成長は異なります(早くできるようになる子もいれば、なかなかできない子もいる)。できない子も、年齢を重ねていけばいずれできるようになります。息子の場合は、小学校3年生くらいから「自分のことは自分の責任だ」とわかってくれるようになりました。少しづつ手を放すタイミングは子どもによって違うので難しいと思います。「今は手伝ってあげるけど、本当は自分でやってほしいと思っているよ」「忘れ物をしないためには自分で確認しようね」と声をかけ続けたのが功を奏したのだと思います。
もっとたくさんのことを本書から教わったのですが、ここでは一部を紹介しました。もっと知りたい方はぜひ本書を読んでみてくださいね!
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