『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』の内容、レビュー。<育児本100冊チャレンジ>

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今回読んだ本は主婦の友社『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』です。

著者について

佐々木正美さんは東京大学やブリティッシュ・コロンビア大学で精神医学・児童精神医学を学んだ児童精神医学の専門家です。子育てについてたくさんの本を出されているので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。児童臨床医も経験されたことがあり、実際の母・子の悩みについて長年相談にのってこられた方です。

主な著書に『子どもへのまなざし』(福音館書店)、『「育てにくい子」と感じたときに読む本』などがあります。

内容

本書は実際の母親からの「相談」と、それに佐々木先生が答える「回答」の構成で成り立っています。

悩みに出てくる相談のお子さんの年齢は2、3歳といった幼児から11歳と様々。現在私の子どもは6歳と8歳なので、通った道だったり、これから通る道だったり。「あの時は私もこういうことで同じように悩んだな」「こうすれば良かったんだな」ということや、「子どもがあと何年かしてこういう悩みにぶつかるかもしれないな」という相談まで幅広く書かれています。

<相談の一例>

  • 「子どもを叱りすぎてしまう」
  • 「上の子が下の子に優しくできない
  • 「小3長女が反抗的で困っている」
  • 「小4娘が自分がなんでもできるせいで人に厳しい
  • 子どもの長所を言うことができない」
  • 「子どもが先生が怖いと言っている」
  • 習い事をやめたいと言っている」
  • 「パパが子どもにDVDを見せすぎる
  • 「11歳の息子がほとんど話さない」

などなど。子育てをしている方にとっては、どれも一度は思ったことのある悩みではないでしょうか。

どの質問にも「なるほど」と思える回答で、かつ心があたたかくなるお話ばかりなのでぜひ手に取って読んでいただきたいですが、ここではいくつか私が心に残ったものを紹介してみたいと思います。

習い事について

習い事、させていますか?我が家は小さいときから習い事をいくつかさせているのですが、どれも飛びぬけてできる、というものがありません。何か一つ上手なものがあれば自信につながるのでは、と思いいろいろとさせてきましたが、どれも中途半端に終わっています。同級生はどんどん級が上がっていくのに、息子だけは1年遅れで追いかけているような状況です。試合で負け、親である私が落胆してしまうこともあります。

「一生懸命やればそれでいい、結果は問わない」。子どもはみんな努力しているのです。

私にはこの言葉が胸に刺さりました。確かに、小さいときに何かができても将来それが役に立つとか、偉いとかそういうことではないですよね。。

最近は主人がやらせたいものを除いては自分の好きな習い事だけをさせるようにしました。自分の好きなことだから頑張る、努力する、でも結果は問わない。親としてはお金を出しているのだから結果が欲しいという葛藤はありますが、それより大事なのは子どもの気持ちと自発的な努力だということを、忘れないようにしたいと思います。

いろいろな価値観

「娘がなんでもできすぎるため、努力しない人に厳しい」という相談での回答です。

人にはそれぞれ得意なことがあり、等しく価値のあることです。大人の価値観とは別の軸で人を見られる、それこそが子ども時代の特権です。

小学校の話を聞いていると、本当にいろいろな子がいるなぁと思います。我が家が通う小学校は毎年クラス替えがあるので、毎年付き合うお友だちが変わります。支度がゆっくりな子もいれば、勉強があまりできない子もいます。それでもクラス全体で助け合ってクラスを運営している様子をよく見かけます。

我が子についても同様。良いところも、悪いところもあります。悪いところばかり目についてしまいがちですが、良いところもそれ以上に見つけてあげるのが大事だなと気付かされました。

相談の子については、難しいですが、褒め過ぎずに育てると良いそうです。褒められすぎる子は大人の評価を気にするようになるからだそうです。

kids

反抗期

反抗期。次の反抗期は10歳と思っていましたが、小3の今、まさに入口にきています。あ~いえばこう言います(笑)

「安心して反抗できるようにしてあげること」。子どもは依存と反抗を繰り返して自立していくということです。甘えやわがままを身近な大人たちに上手に受け止めてもらったり、目こぼししてもらったりしながら、少しずつ自立していくのが子ども。

真向から戦っても何の意味もないんですよね。息子もいろいろ言ってきますが、何一つ筋は通っていません。こちらもイライラしてしまってどうしようもないことがありますが、ちょっと視点を変えてみると「おバカで可愛いなぁ」と思えたりもします。

反抗を押さえつけるでもなく、でもうまく聞き流す。親の試練だなと思います。子どもの健全な発達に必要な過程なんだなと学びました。

感想

佐々木先生の本は、どれを読んでも心が温まります。「育児書」というと、「あれはダメ」「これもダメ」ということが書いてある気がして苦手だったのですが、佐々木先生の本は「まずお母さんの心を大事に」「お母さんが幸せなら子どもも幸せですよ」と教えてくれます。お母さんの自己肯定感、頑張って子育てしてるよ、というメッセージがとても嬉しいです。

お母さんって、誰にも褒められないですから。

箇条書きにて紹介したお悩みの中で、読んでみたいと思った相談があればぜひ読んでみてくださいね。

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