<子育ての悩みシリーズ>はじめました。育児本を読む中で得た知識を、テーマごとの悩みとその解決策という形でまとめてみたいと思っています。内容は適宜追記していくかもしれません。
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今回のお題は「子どもを叱りすぎてしまう」です。
イライラしてたり、急いでいるときに限って子どもが失敗して、つい過剰に叱りすぎてしまうこと、ありますよね…。
まずは結論から。
そんなの無理だよ!と思う方はぜひ以下、読んでみてくださいね。
具体的にはこういう悩み。
あなたが子どもを叱ってしまう場面って、どんなときでしょうか。
- やってほしいことをすぐにやり始めないとき
- ルールや約束事を守れないとき
- してはいけないことをしてしまったとき、など
もう宿題をしなければいけない時間なのに、何度声をかけてもなかなか取り掛かってくれない。学校帰りに寄り道をしない約束なのに、なかなか帰ってこない。お友だちとささいなことでケンカになって手を出してしまう。学校から電話がかかってくる回数が多いなどなど。
本当にいろいろあるかと思います。子どもを育てていると、「どうしてそうなるの!?」と思うことの連続ですよね。
叱るのではなく、優しく、そして淡々と「それは良くないからこうしようね」、と言葉にできれば良いのですが、つい叱ってしまうことってありますよね。また、叱るにしても「叱りすぎてしまう」こともあるかと思います。
例えばですが、前日別の子の夜泣きで何度も起こされ寝不足で、食事を作ろうと思ったのに材料がなく買い物に行かなければいけないのに子どもが喧嘩をはじめ、あげく部屋に水をぶちまけられたら…?こちらに気持ちの余裕がないときに子どもが失敗をしてしまうと、過剰に子供を叱ってしまう事、ありますよね。
実際に私が子どもたちにイライラしてつい叱りすぎてしまった場面ももちろんあります。
息子のことなのですが、先日こんなことがありました。宿題が溜まっているにも関わらず、連日友だちの家に遊びに行き、
親としては、本来であればまっすぐ家に帰ってきて宿題をし、通信教育の勉強もして空手の練習をさせたい…と思っていた予定がすべて吹っ飛び、イライラしてしまいます。
頭ではわかっているのです。子供にとっては、宿題より、試合よりも今はお友だちと遊ぶことの方が楽しいんだな、ということが。
自分の気持ちを抑えられず少し意地悪な小言を言ってしまいましたが、我慢して考えないようにして、子どもが寝たあとに好きなものを食べて気分を紛らわせました。厳しく叱らなかっただけで、自分をほめてあげたい気分です。
<解決策>叱るのをやめよう
解決策ですが、結論から言うと「叱るのをやめてみましょう」。
叱ってしまうのは親の思ったとおりにならないから
叱ってしまう理由を突きつめて考えてみると、「親の都合通りにならなかったから」という場合も多いです。単純に子どもが悪いことをしてしまった場合ももちろんありますが、親が想定していたとおりに事が運ばず、親が嫌な気分になり叱ってしまう場面の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
こちらに余裕がないのが原因であれば、常日頃から精神的・物理的余裕を(忙しい毎日でも!)少しでももてると、育児は大分楽になるのではないでしょうか。
激しく叱るのは自尊心を傷つける行為
ある育児書にはこう書かれています。
「叱るというのはそのつど子どもの人格を否定することである。取返しのつかないものであり、それを積もらせてしまうこともある。」
『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』より
叱ることでプラスになることは何もありません。お互いに嫌な気持ちになるだけです。また、「悪かった行為」ではなく「人格」を否定してしまうと、その後の子どもの人生にとっても大きなマイナスとなってしまいます。
𠮟るべき場面だったとしても、「人格」まで否定しないように気をつけましょう。
変わるのは親から
「子どもが叱られる行為をするのをやめるのが先か」、「親が叱るのをやめるのが先か」。
難しい問題ですね。子どもが叱られるようなことをしなくなれば、親も怒らなくて済むわけですから。でも、正解は「親が叱るのをやめるのが先」だそうです。
親が子供を叱っている間は、「叱らなくていい子」にはなりません。変わるのは親の方からで、親が叱らなくなれば、子どもも叱られる行動をしなくなります。
『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』より
もし怒りで爆発しそうになったら、一呼吸おいて、別のことをしてみましょう。自分がリラックスできることであればなんでもよいです。深呼吸をする、音楽を聴く、ストレッチをする、体を動かす、大声を出すなどなど。親が叱るのをやめれば、子どもの問題行動も減っていくそうです。
言い換えをうまく利用して
もし子どもに問題行動が見られ、叱るべき場面となったら、叱るのではなく言い換えをうまく利用しましょう。
「こういうことはしてはいけないよ」「こうすれば良かったんだよ」、など、理由とともに説明をしてあげると良いです。
もしくは、親の気持ちを伝えてもOKです。責めたい気持ちにある裏側の親の気持ちを伝えましょう。
〇「いきなり叩かれてびっくりしたし、とても痛かったよ」(私文)
最後に、「暴力的な言葉は使わない」ことを心掛けましょう。悪い言葉遣いを子どもはすぐに真似をします。良い言葉遣いをしている家庭の子は、良い言葉を話すようになりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
私自身は子どもの友だちのお母さんを観察していて、「叱りすぎる親」も「叱らなすぎる親」も両方見てきました。そのたびに、どちらが良い育て方なんだろう?と繰り返し疑問に思ったものです。
でも多くの育児書を読む中で、積極的に叱ることを推奨する内容は全く目にしませんでした。推奨されていたのは「バランス型の親」という、「温かく見守りながらも、厳しい」親でした。難しい表現ですね。でも不思議と意味はわかります。
より詳しく知りたい方はこちらも読んでみてくださいね。
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