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もう数年前になりますが、当時築3年だった我が家(一軒家)が台風により浸水しました。
まさかの出来事でした。
川のすぐそばに住んでいたこと、堤防よりも低い土地に住んでいたこと、台風当日住宅街への逆流を防ぐ排水樋管ゲートが閉じられていなかったという役所のオペレーションミスなどなど、様々な原因が重なり、居住地一帯が浸水被害に逢ってしまいました。
先に結論だけ言ってしまうと、ハザードマップ上で浸水の恐れがある地域に住んでいる場合は、必ず火災保険の水害補償に加入しておきましょう。水災補償とは、台風や暴風雨で発生する洪水(こうずい)、高潮(たかしお)、土砂崩れの災害補償です。
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今回は、私自身の自宅浸水の体験談と、浸水当日~翌日までに何をしたのかをまとめてみました。
自宅が浸水して間もない方や、ハザードマップで浸水する可能性のある土地に住んでいる方の参考になればと思います。
猛威をふるった台風19号
私たちが被害に逢ったのは2019年のことです。「観測史上最大級」と言われた台風19号は関東を襲いました。
「観測史上最大級」。
聞くとまたメディアが大げさに言ってるだけでしょ!と思ってしまうような言葉の並びですよね。私は数日前からヒヤヒヤしていましたが、主人に至っては全く気にしていませんでした。「どうせ大したことないよ」と。ですがこの危機感のなさに後ほど後悔することとなったのです。
前日避難
前述のとおり、台風が「観測史上最大級」と報道されていたにも関わらず夫は避難する気まったくなし。
車で20分ほどのところに両親が住んでいるので私はそちらに避難したかったのですが、母に避難したいことを伝えるも「大丈夫よ~、川が決壊することなんてないわよ」と言われる始末。。そう言われてしまうと、避難したくても行きにくいですよね…。
そうこうしているうちに雨が降り続け、一気に川が増水。河川敷の野球グラウンドやサッカーグランドが浸水するまでに増水しました。普段の川の水位を考えれば、ただ事ではありません。。
常になり続ける警報。「これくらいで収まってくれ、、」と思いながら国土交通省のライブカメラを眺めるばかり。どうすべきかがわからずただただパニックです。夫は昼寝していますし。。(このときに避難準備&自宅が浸水した場合に備えて2階に家具などを移動させておくべきでした。)
結局避難したのは夕方、16時頃、避難勧告が出てからでした。
楽観視していた夫も、多摩川を実際に見に行き、避難を決めたようでした。もう川に降りる階段の上から2段目くらいまで、水が迫っていたのです。普段であれば絶対に考えられない水の量です。
洋服など1泊分の最低限の荷物を持って、車で実家へ避難しました。辺りを見回すと、ご近所さんは皆車がなく非難した後でした。(それを見て、もしまた同じ状況になったら子どもたちだけ連れて夫は置いてでも先に避難しようと心に決めました。。)
私たちの場合、比較的近くに実家があったのは幸いなことで、そうでない場合は小学校などの避難所に避難した方もたくさんいらっしゃいました。子どもがいたり、ペットがいたり。膝まで水に浸かりながら避難したと言っていたお友だちもいました。また、寒さの中で避難するだけでも大変なことだと、そのときに改めて思いました。
余談:避難前にすること
避難するにあたって、何を準備するべきかを考えたりいろいろ調べたりしましたが、余計に混乱するだけでした。住んでいる地域の物流事情、断水する可能性、家の構造、避難できる実家があるかどうかなど、本当にケースバイケースだと言えます。
例えばですが、我が家の場合、
⇒当日避難時に食べれるものだけで充分でした。都内で食べ物に困ることはなさそうです。住んでいる地域の物流事情にもよるかと思います。
⇒我が家の場合、1階にあったお風呂は浸水して泥水でいっぱいになってしまいました。
自宅が浸水
無事避難し実家で過ごしていると、夜にお隣さんからLINEがきました。お隣さんはセコムに入っているのですが、セコムから家が停電したことと、浸水したかもしれない、という連絡を受けたので一応お知らせしておきます、とのことでした。そのときはまだ「浸水したかもしれないけど、ちょっと水が入った程度かな」くらいにしか考えていませんでした。
翌日、台風も過ぎ、自宅へ帰りましたが、母親がなぜかおやつをつくってくれたりで家に着いたのは13時頃でした。はい、遅いです。ご近所さんたちはすでに浸水した家具などを家の外に出し終えていました。我が家の危機感のなさに驚きですよね。。
浸水被害状況
家に入ると、浸水で家の中は泥だらけでした。1階の玄関、お風呂、洗面所、トイレ、タンス、タンスの中の服、家具、ベッド、枕などが被害に逢いました。
数年ぶりに写真を見返して、なぜ浮輪があるんだろう…?と思ったのですが、浸水した場合に浮き具が必要だと思ったのでしょうね。当日の私の混乱ぶりがわかります(笑)
後日、保険会社の方や役所の方が来て壁の水跡を確認しましたが、家の中で膝上60cmほど浸水したようでした。2階までは浸水せず、幸いキッチンやリビングが2階だったので、住み続けることはできました。
台風翌日にしたこと
まずは被害状況を写真で撮る
浸水でドロドロになった家をみたらすぐに片付けはじめたくなってしまいますが、少し我慢です。まずは被害に逢ったものすべてを写真に収めておきましょう。補償されるかもしれない家財や家の状況など。また、何㎝の高さまで水が入ったのか、壁の泥跡を写真に撮っておきましょう。
当時は知らなかったのでこんな写真しか残っていませんでしたが、壁だけを写した写真を撮った方が良いです。
すべて火災保険の申請に必要となります。
家具などをすべて外へ出す
写真を撮り終わったら、自宅駐車場に浸水し使えなくなった家具や荷物を出していきました。いわゆるゴミですね。まさか浸水するとは思っていなかったのもありますが、念のためにでも、2階に荷物を上げておかなかったことを後悔しました。荷物を上げておくだけで、災害ゴミを少しでも減らせたと思います。
床下の水出し
そのうちにメーカーさんが来て、床下にたまった水をポンプで掃き出してくれました。なぜ来てくれたのかはいまだによくわかっていません。そういう契約なのでしょうか…?とにかく、床下のことは自分たちではできないですし、ポンプなどの専用機械ももっていません。家の構造についてもそのときにはじめて理解したくらいでしたので、ありがたいの一言です。
水の掃き出し口は床下収納兼床下点検口です。ポンプが入っているの、わかりますでしょうか。
ポンプでは掃き出せない水が数センチ分残ってしまい、ポンプの後は手作業で水をすくいました。そのままにしておくと基礎の部分に水が残ることとなり、基礎がもろくなったり、害虫対策としても良くありません。
床上まで浸水しなかった場合でも、床下浸水だけの場合はありえるので、床下浸水した可能性があるのならハウスメーカーに連絡をして状態をみてもらえると良いです。
大量のゴミ
浸水によるゴミは、ゴミ置き場に収集日でなくとも出して良いことになりました。粗大ごみもOKでした。近所のどなたかが区役所に確認してくれたらしいです。ものすごいゴミの量でした。通り沿い、ずっとゴミが連なっている光景は異様でした。
水拭き
ゴミが出し終わったら掃除です。幸い断水とはならず水は出たので、泥水を外に掃き出し、何度も水拭きをしました。とりあえず家の中を裸足で歩ける程度までです。
消毒
これは後日行ったことですが、床上浸水した場合には感染症予防のため、床や壁、家具、食器の消毒をする必要があります。消毒消毒液は次亜塩素酸ナトリウム溶液、または家庭用の塩素系漂白剤です。どなたかがもってきてくれたキッチンハイターを薄めて消毒したような記憶があります。消毒は水拭きをしっかり乾燥させた後に行いましょう。
罹災証明書
罹災証明書の取得
なるべく早いうちに、罹災証明書を発行してもらいましょう。保険金の申請や国・自治体の見舞金の申請に必要となるためです。区役所や派出所で発行が可能ですが、臨時で発行場所が変わる場合もあるので近所の方と情報交換したり区役所に問い合わせをすると良いでしょう。
我が家の場合、罹災証明を取りに行くと、一緒に消毒液がもらえました。
我が家は二つの区の区界に住んでいるのですが、区によって災害時の対応が異なることもこのときはじめて知りました。お隣の区では早い段階で区役所の方が家の消毒に来てくれたそうです。私の住んでいる区では訪問による消毒は行っていない、とのことでしたが、十日ほど経って消毒に来ました。我が家はすでに消毒住みだったので帰っていただきましたが、高齢者の方は早めに来てもらえたら助かったのではないでしょうか。
保険会社への連絡
もう一度言いますが、浸水する可能性のある地域にお住まいの場合、火災保険に入っておくことがマストです。
浸水の補償をしてくれる保険は「火災保険の水災補償」です。
水災補償とは、台風や暴風雨で発生する洪水(こうずい)、高潮(たかしお)、土砂崩れの災害補償のこと。全ての洪水や土砂崩れを補償するわけではなく、建物が床上浸水以上となった場合など、所定条件を満たす必要があります。
水災補償について詳しく知りたい方はこちらの外部リンクも参考にしてみてくださいね。
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保険証書もきちんと保管しておきたいですね。いざというとき慌てずに済むように。
我が家の場合、主人が保険会社へ早々に連絡をしてくれました。後日、担当者がどの程度浸水したのか等の被害状況を確認しにきました。明らかな床上浸水でしたし、家財の保険にも入っていたため、建物だけでなく失われた家財の分まで補償してもらうことができました。大手の保険会社と契約をしていたので安心感もありました。
建物についてはリフォームにかかる費用の見積もり(見積もりだったか、かかった費用の実績だったかどうか忘れましたが、見積もりでOKもらえたような気がします)、家財については失われた家財の大まかな金額をリストアップしエクセル表にまとめ、ほぼほぼ承認してもらえました。「母の洋洋服総額10万円」、など購入金額が明確にわからないものは適当に金額を出しました。
ただ、ご近所さんに聞いた限り、保険会社さんによって対応は違うようでした。購入金額がわかるレシートの添付が必要だったり、被害に逢った証拠写真の添付が必要だったりなど。
以下、我が家が支払いを受けた保険金額です。保険に入っておく必要があることは、下記の金額を見れば納得ですよね。
まとめ
台風だけでなく、ゲリラ豪雨などの異常気象が増えているように思います。人間は自然には勝てません。でも備えておくことはできます。被害にあったときどうすればよいか、想像力を働かせておくことがとても大事だと学んだ体験でした。
家のリフォームにも着手するまでに半年かかり、不便な日々が続きましたが、今ではめったにない経験をしたなと肯定的に捉えています。
どなたかの参考になれば幸いです。
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