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<子育ての悩みシリーズ>はじめました。育児本を読む中で得た知識を、テーマごとの悩みとその解決策という形でまとめてみたいと思っています。内容は適宜追記していくかもしれません。
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今回のお題は「習い事が多すぎる」です。
私は現在東京に住んでいますが、都内の子どもの習い事事情を知れば知るほど、びっくりすることばかりです。サッカーや野球などのスポーツ系、そろばんや学習塾、ピアノにプログラミング。一人3つ以上はやっている印象です。多い子は5つ以上の子も。
まずは結論から。
子どもの習い事の適正数は1~2程度です。
もちろん、子どもによってこなせる習い事の数は異なりますが、1~2つ程度に留めておくと、子どもにも親にも、家計にも負担が少ないのではないでしょうか。
具体的にはこんな悩み。
お子さんは習い事をいくつしていますか?
気が付いたら習い事が増えてしまい、けれども子どもに聞くとどれも辞めたくないと言われてしまう、という方もいるのではないでしょうか。
株式会社イオレが2022年に12歳以下の子どもを対象に行った統計によると、子どもの習い事の数は「1つ」が19.1%、「2つ」が31.4%、「3つ」が25.1%、「4つ」が13.1%、「5つ以上」が11.3%だったそうです。(引用:2022年版『子どもの習い事に関するアンケート』より)
つまり、2つや3つ習い事をしている子が多いということです。また、少数とは言え、習い事を「5つ以上」している子も全体の10%以上いるのも見逃せません。
また、習い事の種類ですが、子どもの習い事で最も人気なのは水泳だそうです。
- 1位 水泳
- 2位 英語塾・英会話
- 3位 体操教室
- 4位 通信教育
- 5位 音楽教室
- 6位 受験塾
- 7位 サッカー
- 8位 ダンス(バレエ以外)
- 9位 習字・書道
- 10位 そろばん
お勉強系とスポーツ系をやらせたいな、と思ってもすでに2つになりますよね。小学校の授業でも取り入れられるようになったプログラミングやダンス、英語も習わせたいと考えると、習い事はどんどん増えていってしまいます。実を言うと、我が家がそうでした。
「もっと自由な時間が欲しい」。週6日ほど習い事をしていた息子に言われてはっとしました。宿題をする時間が限られていたり、お友だちと遊ぶ日がなかったり。それが息子には辛いことのようでした。
小学校3年生になり習い事を減らし、今は少し余裕をもって日々を過ごすことができています。
増えてしまった習い事は、一度立ち止まって整理してみましょう。
解決策。
子どもをよく観察しよう
子どもによって性格は一人一人違います。また、その体力も一人一人異なります。例えば週5回習い事があったとして、毎日の習い事を楽しみにしている子どももいれば、習い事をいくつもさせられて苦痛に思っている子も
実際のところ、習い事の適正な数は子どもによって違うと言えます。
子どもが習い事に精一杯取り組めているか、その習い事を自分事として捉えられているか、子どもをよく観察してあげましょう。
多すぎる習い事のデメリット
もしお子さんが数多くの習い事に積極的に取り組めていたとしても、多すぎる習い事にはデメリットもあります。
<多すぎる習い事のデメリット>
- 家庭でゆっくり休めない
- 友だちと遊ぶ機会が減る
- たくさんのことをしすぎて技能が身につかない
- いろいろな体験をやらせてもらえる一方で、どんな体験も受け身になりがち
また、『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』にはこのようにも書かれています。
非社会的(引きこもり、不登校)、反社会的(非行、犯罪)な行動を起こす子どもたちに、幼少期から数多くの習い事をやってきた子が多いという傾向がある
多すぎる習い事が本当に子どものためになるのか、一度立ち止まって考えてみたくなります。
家計と時間、どちらも余裕を残そう
以上のことから、完全に私の私見ですが、習い事の数は1つか2つ程度が良いのではないかと思います。
子どもにとっても、親にとっても、また家計にも負担
私も子どもにあれやこれもやらせてみたくなるタチですが、今は子どもの負担や私自身の送迎の負担を考えて「なるべく少なく」を心掛けています。それでも2歳差兄妹の習い事のため、毎日送り迎えしているような現状です。
もし「やっぱりやらせたい!」と思う習い事があるのであれば、通信教育や学童内の習い事もうまく活用できると良いですね。通信教育やオンラインの習い事もたくさん選べるようになってきました。
習い事は続かなくて良い
「せっかくはじめた習い事だから、辞めさせたくない!」と思うこともあるかもしれません。でも、習い事は続かなくても大丈夫です!
昔、とあるスポーツ選手の方だったと思うのですが、夢中になれることに出会うまで20を超える習い事を試した、という話を聞いたことがあります。サポートしたお母さんも立派ですね。
子どもが「やりたい」と言ってはじめた習い事をすぐに「やめたい」と言い出しても、「やり抜く力」が足りないということではありません。子ども自身が夢中になれるものが見つかるまでは、途中でやめてしまっても良いのだそうです。「いかに本人がやる気をもてる習い事に出会うか」、もし出会うことができたのなら、素晴らしい結果を残せそうです。
辞め時を見極める
我が家も、息子が幼稚園から続けてきた空手を辞められずにいます。昇級審査を受け帯の色が上がると嬉しくて、辞めてしまうのがもったいないような気がしてしまうのです。
習い事を辞めるべきか悩むときは、下記を意識してみましょう。
- 他にその習い事をカバーできる手段がないか
- その習い事の目的は何か
空手で考えると、私たち夫婦が息子に空手を習わせる目的は「礼儀を知ること」「己の能力を知ること」です。良い師にあたっていることもあり、またその目的をカバーできる習い事も今はしていないため、まだあと少し続けて欲しいなぁと思っています。
親の負担も考えよう
最後に、習い事を決めるときは親の負担をできるだけ最小限にできると良いと思います。私も親として、子どもといろいろな習い事を取り組んできましたが、楽しかった思い出もありますし、時には負担に感じることもありました。
特に辛いと感じたのが公文の宿題を促す声掛けと、サッカーの送り迎え&お当番です。習い事を始める前に、できるだけリサーチをして、子どもだけでなく親も継続してサポートできるかどうかを検討すると良いでしょう。
もちろん、親の負担の多い習い事だったとしても、子どもと成長できる楽しみもあると思います。
まとめ
冒頭にも書きましたが、都内で周りのお友だちを見ていると、習い事が3つ、4つしている子が当たり前になってきているように思います。周りがやっていると自分の子にも同じくらいやらせた方がいいのかも…?と不安になり、結局習い事が増えてしまうという悪循環に陥りがちです。
子ども同士が遊ぶ機会もどんどん減ってしまっているように思います。見ていると、お互いに習い事のない日を調整するのも難しそうにしています。
子ども同士で遊ぶことも、習い事と同じくらい大切な経験です。公園で遊んでいる子どもたちを見ると私は幸せな気分になります。習い事を減らし、ゆったりとした気持ちで毎日を過ごしたいな、と自分自身にも言い聞かせています。
「すべては幸せな子ども時代のために。」
一度立ち止まって考えてみていただけると嬉しいです。
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