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今回読んだ本はキム・ジョンウォン著『子どもの頭がよくなる魔法の質問100』です。
著者について
著者は韓国の方で、キム・ジョンウォンさんで、人文教育専門家。塾講師や個人指導で小論文や国語を教えていた先生だそうです。韓国では子供の頭脳はもちろん、人性まで発達させる韓国を代表する教育専門家として認められている方です。
韓国というと、「幼児教育熱が高いこと」や「過酷な受験戦争」があることが度々ニュースになりますよね。
訳者あとがきにはこう書かれています。
著者は人間教育の専門家として、そのような韓国の競争社会に警鐘を鳴らし、周囲に影響されずに自分をもって生きていくことの大切さを訴えています。子どもを勉強に追い立てるのではなく、日常の中でたっぷり愛情を注ぎ、親自身が自分の生き方を通して手本を示しながら、子どもの能力や人間性を育んでいこうというわけです。(「訳者あとがき」より)
記憶力重視の勉強ができることと、人の気持ちを理解したり思考力を働かせることはイコールではありません。ではどうすれば「思考力」「向上心」「協調性」「想像力」を伸ばすことができるのか?という問いに答えているのが本書です。
内容
親の子どもへの関わりの重要性
「あなたがいま心配している目の前の子どもの姿は、機能まであなたが子どもに投げかけてきた質問に対する答えなのです。」
もしあなたが今子どもに手を焼いていて、しかもこんなことを言われたら子どもがこうなったのは「自分のせいなの…?」と思ってしまいますよね。逆に、子どもは「たくましく育っていてなんの心配もない!」という方もいるかもしれません。
著者は子どもの思考力は「親がどういう質問を子どもにするか」にかかっているという立場をとっているように感じました。とするならば、親の役割がとても重要になってきますよね。
少しズレますが、子どもの能力は遺伝によるのか、環境によるのかはまだ結論の出ていない、興味深い研究です。遺伝によるものならば諦めもつきますが、環境とするならば親の役割の重要性が増します。
「感情のコントロール」
また話が変わってしまうのですが、私、先日嫌なことがありまして。工事のおじさんにすごく嫌な対応をされたのですよね。少し話をしただけでとてつもなく不快な気分で、その日一日はずっと体調が悪かったです。
- 「怒りをコントロールする方法」
- 「他人との関係において自由を得る方法」
- 「ささいなトラブルにいちいち反応しない方法」
これを学び実践できる人は強いです。
子どもに「感情」を教え、その感情をコントロールする方法を教える。相手の気持ちを考えることができるようになることで、親子関係も良くなると思います。
こうなってほしい人間像
著者は「こうなってほしい人間像」として、下記のことを挙げています。
- 生きる条件が変わっても簡単にはブレない内面のたくましい子
- 他人の言葉に耳を傾けつつも、心では自分の言葉でしっかり考えている子
- 勉強しなさいと言われなくても自ら勉強する子
- 雰囲気に流されることがなく、気分が態度に出ない子
「うんうん、」とうなずきたくなることばかりですよね。これができていれば実際の勉強もできる子になりそうです。
著者はまた、「10歳までで子どものその後が決まる」と言います。
人生の中で一番重要なのは子ども時代。10歳前後までで人生はほぼ方向が決まり、その後はあまり変わらない。「10歳の時点で正しい考えと正直な心を持っていれば、20歳になっても30歳になっても、人間性と知性を併せ持つ充実した人間として生きる」、と書いています。
「質問」・「読書」・「感想文」
「考える力」を養う方法として、著者が提唱しているのは「読書」です。もしくは子どもと一緒にテレビ番組を見るでもOKです(番組は良い番組を選びましょう!)。
読書については、1か月に1冊、同じ本を何度も読みなおす方法を提案しています。毎回別々の登場人物に焦点を当てて読んでみたり、同じ本でも様々な角度から読んでみると、いろいろな気づきがあります。
最後に一行でも良いので感想を書き、親とその内容を話し合うと良いそうです。
実践するのはなかなか難しそうですが、毎日ではなくとも少しずつ取り入れていきたいなと思った方法でした。というのも、先日息子がはじめて読書感想文を書いた内容が薄っぺらくて驚いてしまったのですよね。「〇〇(登場人物)は勇気があってすごいと思いました。最後に勇気を出して乗り越えたからです」というようなことを書いていて、まず何がすごいのか、何を乗り越えたのかも説明できていないし、「すごい」という言葉に語彙力のなさを感じてしまいました。
「説明できない」子どもって増えているような気がします。親と一緒に話をまとめたり、感想を言葉にすることを教えていく必要があるのではないかと感じる体験でした。
「魔法の質問100」
巻末には「魔法の質問100」、子どもに質問したい100の問いが載っています。「ルールはなぜ必要だと思う?」「勉強は人生にどんなふうに役立つと思う?」など、子どもに気づきを与えられる問いばかりです。これにざっと目を通すだけでもかなり得るものはあると思います。
また、質問は1度だけでなく、間をおいて再度聞いてみると良いそうです。考えが変わることもあるし、もっとたくさんのことを考えられるようになったりもすると思います。
感想
「親が誰よりもまず自分自身を愛しましょう」
「常に善良な心を持ちましょう」
子どもを育てるのって、本当に難しいですよね。子どもに「こうなって欲しい」という願望を押し付けてしまいそうになることもあります。
でも一番の願いは「子どもの幸せ」です。苦難があっても正しく生きてほしい、正しく生きられるために親もその見本となりたい。子どもにたくさん質問してみたい。そんな気にさせてくれる本でした。
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