子どもが嘘をつく心理。嘘はやめさせた方がいい?対処法など<子育ての悩み>

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<子育ての悩みシリーズ>はじめました。育児本を読む中で得た知識を、テーマごとの悩みとその解決策という形でまとめてみたいと思っています。内容は適宜追記していくかもしれません。

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今回のお題は「子どもの嘘の対処法」です。

お子さんの嘘に悩んだこと、子育てをしていれば一度はあるのではないでしょうか。今回は子どもが嘘をつく心理と対処法について調べてみました。

具体的にはこんな悩み。

一口に子どもの嘘といっても様々な種類の嘘があります。子どもの発達段階において心配のない嘘もあれば、フォローが必要な嘘もあるでしょう。

  • 実際には約束していないのに明日お友だちと遊ぶんだ、と言ったりする「願望からの嘘」
  • 小さい子どもの「空想からくる嘘」
  • 「親の気をひくためにつく嘘」
  • 叱られないために「自分を守るためにつく嘘」
  • いじめなど、「親に心配をかけまいとしてつく嘘」
  • 勉強面など、「親の期待に応えようとしてつく嘘」

 

嘘

子どもが嘘をつく原因

発達段階別にみた子どもの嘘

まず前提として、嘘の内容は子どもの年齢によって変わってくるということを知っておきましょう。

嘘の第一段階: 2~3歳で始まり、事実と異なることをわざと言うようになる。
嘘の第二段階: 3~4歳で始まり、自分を守るための嘘をしょっちゅうつくようになる。
嘘の第三段階: 7~8歳以降は質問にもっともらしく答え、恐ろしいほど巧妙な嘘をつくようになる。

(参考:『うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える科学的に正しい子育ての新常識』より)

 

2~3歳くらいの子どもがつく嘘には問題がないことが多いです。子ども自身、嘘をついているという認識がないこともあります。願望や空想からくる嘘の場合には、子どもの正常な発達とみて、温かい目で見守ってあげましょう。

親が困るのは、幼稚園年長くらいからはじまる嘘ではないでしょうか。「おもちゃを壊したのは自分ではない」「お友だちにいじわるしたり叩いたりしていない」など、だんだんと自分を守るための嘘もつけるようになってきます。

さらに小学生くらいになってくると、より巧妙な嘘をつくことができるようになってきます。表情を変えずに嘘をついたり、話の辻褄があうように嘘をつけるようになったりします。

嘘のうまい子ども

嘘の種類

人間、「絶対に嘘はついてはいけないか」というとそうではない場合もありますよね。子どもが「ママこれ上手に描けた?」ともってきた明らかに下手な絵を、嘘でも褒めることもあります。嘘にも良い嘘と悪い嘘があるということですね。

  1. <防御の嘘>…叱られないための嘘。
  2. <利己的な嘘>…自分のための嘘。
  3. <白い嘘>…誰かを傷つけないための、利他的な嘘。

子どもについてほしくないのはどの嘘なのか、もうわかりますよね。「子どもが嘘をついているかもしれないな」と思うときは、それがどんな嘘で、なぜその嘘をつくのか、原因を考えてみると良いでしょう。

まず、➀<防御の嘘>。これは、子どもが自分が叱られたくないがためにつく嘘です。もし子どもが<防御の嘘>をついているのであれば、「叱らないから本当のことを言ってごらん」と聞いてみましょう。ここで大事なのは、子どもが話をしてくれたら絶対に叱らないことです。大事なのでもう一度言います。本当のことを話してくれたら、そのことで叱ってはいけません。

親として、子どもが悪いことをしたのに叱らないのは確かに難しいところだと思います。ですが、「本当のことを言ったらやっぱり叱られた。今度からは嘘をつき通そう」と思われるよりも数倍良い結果を得られるでしょう。もし子どもが間違いをしてしまっていたのなら、「そういうことはしてはいけないよ」と伝えるにとどめておきましょう。

➁<利己的な嘘>も同様で、嘘をついたことであまり子どもを責めすぎない方が良いです。<利己的な嘘>は自分が損をしないためにつく嘘です。子どもがそのような嘘をついた背景には様々な要因が考えられると思います。嘘をついた理由を、まずは考えてみましょう。

➂<白い嘘>は誰かを傷つけないためにつく嘘です。苦手なお菓子をもらって「嬉しい」と言ったり、楽しくないのに「楽しかった」と言ったり。思いやりの心が育っている証ですね。

子どもが嘘をつきやすい親の特徴

また、子どもと長時間一緒に過ごす親にも原因があるかもしませんね。子どもが嘘をつきやすい親の特徴は以下です。

  • 親が厳しすぎる、頭ごなしに叱る
  • 子どもの悪いところを責める
  • 親がよく嘘をつく
  • 親が子どもを信じていない

子どもが嘘を言わなくても済むような環境をつくることも大事になってくるでしょう。

子どもの嘘への対処法

子どもが嘘をつけるようになったということは、それだけ知能が発達してきた証拠でもあります。また、自尊心が芽生えてきた証拠でもあります。嘘をついたからといって厳しく叱る必要はありませんが、悪い嘘をついたときにはそれが良くないことだということを教えてあげましょう。

<嘘への対処法➀>嘘は悪いことだと教える

嘘には種類がある、ということを上で書きましたが、<白い嘘>はよくても<利己的な嘘>はいけないことを子どもに教えてあげましょう。自分のための嘘は誰かを傷つけることもあります。自分のために嘘をつくのはやめようね、と伝えましょう。

<嘘への対処法➁>親が子どもの前で嘘をつかない

ところで、子どもたちはどこで嘘をつくことを学ぶのでしょうか?多くの時間を一緒に過ごす親から学んでいる部分もあるのではないでしょうか。

「親が子どもの前で極力嘘をつかない。」

子は親を見て育ちます。親が誠実でいれば、子どもも誠実でいたいと思うでしょう。

正直

 

<嘘への対処法➂>オープンに話ができる環境をつくる

最後に、家庭環境についても考えてみましょう。「親が子どもにオープンに話をすると、子どもも親に隠し事をしない」ということが研究でわかっているそうです。親が自分の悩みをオープンに話すと、子どもも隠し事をしなくなるのだそうです。さらに、その子たちは学校でも思いやりがあり、親切だと評価されていました。

自分の悩みを話してもかまわない、むしろ受け入れてもらえると感じ、親があたたかな態度でサポートしてくれるとわかっていれば、子どもも隠さずに話しやすくなります。

事実が子どもが嘘をつきたくなるくらい悪いニュースであったとしても、まずは子どもが正直に話したことをほめてあげましょう。

まとめ

「しつけは繰り返し教え、そして待つこと」だと児童精神科医の佐々木正美先生は言っています。

成長の過程で子どもが嘘をつく場面は何度もあるでしょうが、あまり責めすぎず、嘘の原因を考え悪い嘘に関しては良くないことだと教えていきましょう。

解決策として、ここでは以下を挙げました。

  • 利己的な嘘は悪いことだと教える
  • 親が子どもの前で嘘をつかない
  • オープンに話ができる環境をつくる

参考になれば幸いです。

 

今回紹介した内容はこちらの本に記載されています↓

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