『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』をを読んだ感想、レビュー<育児本100冊チャレンジ>

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今回読んだ本は小川大介著『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』です。

著者について

著者は小川大介さんで、元々は大学受験予備校や大手進学塾で講師をされていた方です。看板講師として活躍後、2000年に中学受験専門のプロ個別指導教室を設立。受験勉強はもとより、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があります。

自らも「見守る子育て」を実践し、一人息子は電車の時刻表集めやアニメに熱中しながらも、中学受験で灘、開成、筑駒すべてに合格しているそうです。すごいですね。

子育てとは「認め」、「見守り」、「待つ」+「期待する」こと

見守る

著者は、子どもの能力を伸ばすために重要なのは「9歳前後までの育ち方」だと言います。9歳だったり、8歳だったり10歳だったりと諸説ありますが、この年齢までの育ち方が大切だ、ということは多くの育児書に書いてあります。本書のような中学受験のプロがこういうと、さらに説得力がありますよね。きっと、たくさんの家庭、親子を見る中で、頭のいい子の親に共通する特徴が著者にはみえてきたのではないでしょうか。

では、そうした頭のいい子の親の特徴とは何か、というと、「3原則+1」だと著者は言います。

ありのままの子どもを「認め」、「見守り」、「待つ」こと。(=3原則)
この3原則ができた上で、子どもに「期待すること」(=+1)

「認めること」「見守ること」「待つ」こと。子育て世代の皆さんなら、実際の子育てがうまくいかず、子どもがやっていることについ口を出してしまったり、子どもを急かしてしまったりした経験がおそらくあるのではないでしょうか。

そんなときに一度立ち止まって確認したい考え方です。

「認める」 = 子どものありのままの存在を認めること。子どもの言い分を認めること。
「見守る」 = 過剰な手出しや口出しをしないことで子どもの挑戦する意欲を後押しし、それでいて必要なときには気付いて手助けすることで致命的な挫折はさせない、ほどよい関わり方。≠監視。
「待つ」 = 「この子はこれだけのことはできるはずだ」と信じて任せること。自分の力で取り組むまで待ってあげること。
この「認める」「見守る」「待つ」の3つのことができてはじめて、子どもに「期待する」とよいと言います。一方的に子どもに期待を押し付けるのとは違う親の関わり方です。
「期待する」= 親が期待をもって背中を押してあげることで、子どもは現状維持バイアス(=「変化」よりも「現状維持」を好む心理的副作用)を乗り越え、知らない世界へ踏み出す勇気を持つことができる。

子どものありのままの存在を認めてあげる、過干渉はNG、この子ならできると信じ、焦らずに待つ、ということは佐々木先生の本を読んで理解していたつもりでした。(興味ある方は『子どもへのまなざし』を読んだ感想、レビュー<育児書100冊チャレンジ>をご参照ください。)

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ですが、この「認める」「見守る」「待つ」を実践している中で、私の中である疑問が生まれたのも事実でした。

  • 「子どものありのままを認めるというけれど、こんなに漢字が書けなくていいのだろうか?」
  • 「好きなスポーツをさせているけど、親から見て努力が足りないように見える。口を出さないようにしているけど、この子ならもっとできる気がする。できたらそのスポーツの楽しさがもっとわかるはず。」

「1番でなくてもいい」、「好きなことを自分なりにやってくれればいい」と見守り、子どもへの押し付けをできるだけ減らすことで子どもも伸び伸びやってきましたし、親子関係も良好になりました。ですが、「この子の能力ならもっとやれるのではないか?」「それを伝えた方がいいのかな?」と悩む場面も出てきたのです。

親が口うるさく言ってしまうとやる気をなくしてしまうかも、と思いあまり口を出さずにいましたが、本書を読んで、「子どもに期待してもいいんだ!」ということをはじめて知りました。

「100%子ども主導では子どもの能力を伸ばしきれないのも事実」と著者は言います。子どもをよく観察しながら、また子どもの気持ちも考えながら、もっと上を目指して勇気づけることも必要なんだな、学びました。

 

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「与えすぎない」、「あせらない」

頭のいい子の親には「子どもを否定しない」「子どもに与えすぎない」「子どものことであせらない」という3つの特徴があると言います。親がそういう態度だと、子どもも安心して、自分が興味を持ったことにどんどん取り組むようになるそうです。

子どもにたくさんのことを経験させてあげたいという思いから、たくさんの習い事をしている子も増えてきました。スイミングへ行き、学習塾へ行き、プログラミング教室へ行き、英会話教室へ行き、土日はサッカーや野球。まわりを見るとそんな子が多いです。

ですが、著者は「習い事は一点豪華主義で良い」と言います。「与えすぎない」方が良いと。

なぜかというと、子どもは習ったことを自分のものにするまでに時間がかかるからだそうです。子どもが勉強したこと、習ったことについて考えをめぐらせ、整理し、吸収するのには、「ぼ~っ」とする余白の時間が必要だそうです。

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子どもにたくさん習い事をさせるのは、親が「焦ってしまっている」からではないでしょうか。かくいう私も、SNSで素晴らしい成績を残すお子さんを見て焦ることはしょっちゅうあります。そういうときは、子どもの気持ちを考えるようにしています。本人がそれをやりたいと思っているのか、そうではないのか。

その時期がくれば、本人がしっかりやってくれる。やりたいこと・やるべきことに、その時期がきたら集中して取り組める土台を、幼いうちに子どもの中につくってあげることが大事なんだろうな、と最近では思っています。

まとめ

本書では実際の親御さんの相談例や、親がどのような心構えでいれば良いのかについてより詳しく解説しています。さらっと読める本ですので、ぜひ手にとって読んでみてください。

中学受験前の、幼児期の子どもとの関わり方や、中学受験の考え方を知りたい方にもおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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