子どもの「しつけ」をはじめるのは2歳から?効果的なやり方は?教えたい社会のルール<育児の悩み>

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<子育ての悩みシリーズ>はじめました。育児本を読む中で得た知識を、テーマごとの悩みとその解決策という形でまとめてみたいと思っています。内容は適宜追記していくかもしれません。

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今回のお題は「しつけって、よくよく考えるとどういうこと?」です。

親にとって、子どもの「しつけ」の問題は子育ての大きな試練の1つではないでしょうか。

きつく叱ってもダメ。優しく言ってみてもダメ。ではどうしたらいいの!?と悩んだ経験は誰にでも1度はあるでしょう。

ここでは子どもの「しつけ」はいつからするべきなのか、「しつけ」の定義、「しつけ」の方法について考えてみたいと思います。

 

しつけがはじまるのはいつ?

子どものしつけがはじまるのは2歳、3歳頃からでしょう。それまではミルクが欲しい、オムツを変えて欲しいといった欲求を満たしてあげる存在だった赤ちゃんですが、自分の足で歩いたり、自分の意思で行動することができるようになってくると、親側からしてほしいこと・してほしくないことのお願い事も増えてきます。しつけとは親側の希望を子どもに伝えることだとも言えます。

ですが、子ども人一人、成長のスピードは異なります。家庭でのしつけの方針も各々違うでしょう。しつけを始める時期やしつけの方法は、それぞれ違ってよいと思います。親と子どもの信頼関係ができていれば、子ども側もしつけを受け入れやすくなります。

うまれたばかりの赤ちゃん

「しつけ」の定義

まず、「しつけ」の定義について考えてみましょう。

子どもが自立して幸せに生きることができるよう、基本的な生活習慣や社会的マナーを親が子供に伝える行為。『子どもの心のコーチング』菅原裕子著より)
しつけとは、親から子へのお願いごと。あるいは社会のルールを教えること。(『子どもへのまなざし』佐々木正美著より)

しつけ

しつけをする目的は、「社会のルールやマナーを教えるため」と言えるでしょう。なぜ社会のルールを教える必要があるのかと言えば、将来子どもが自立して生きていくためでもあるし、一緒に生きる親・兄弟・友人・先生など周りの人たちと心地よく快適に過ごすためでもあります。

「しつけ」の基本はできるようになるまで「待つ」こと

このように、「しつけ」とは社会のルールを子どもに教えることであり、大人側からのお願い事です。逆に子どもにとっては、「こうしてはいけません、こうしなければいけません」という強制と禁止の連続でもあります。ダメと言われることが増えれば子どもも嫌な気分になるでしょうし、「なぜそうしなければいけないの?」という気持ちにもなるでしょう。「しつけ」とは繰り返し繰り返し、社会のルールやマナーを教えていく親と子の長い戦いです。

子どものしつけで注意したいのは、子どもに「一度言えばわかる」は通用しないということです。

「しつけとは繰り返し教えること、そして待つこと」だと佐々木先生はいいます。著書『子どもへのまなざし』では以下のように書いています。

優しく、できるまで繰り返し教える。
失敗したらまた教える。
できるまで待ってあげる。
「できるようになるのを楽しみにしていてあげる」という気持ちで取り組む。

子どもとは本来、ちゃんとやろう、褒められたい、という気持ちを持っているものだと言います。子どもの気持ちに寄り添いつつも、何度も「こういうことはするものではないよ」「こうしようね」と優しく伝え続けることで、教えられたルールを自分から実行しようという気持ちになっていくそうです。

ただし、そのタイミングはいつ来るのかはわかりません。子どもの中にその気持ちが熟すまで、親は「楽しみに待っていてあげる」、というゆったりとした心構えが大切だと言います。

言い換えを利用して上手に「しつけ」をしよう

子どもに「しつけ」をするときには言い換えをうまく利用してみましょう。ダメなことを強調してしまうと、「僕/私はダメなんだ」と言う概念を子どもに植え付け続けてしまうことにもなります。それよりも、ポジティブな面に注目してあげると良いでしょう。

子どもの自尊心を損なわない方法で「しつけ」をするのが上手なしつけです。

×「何度言えばわかるの!」
〇「この前これ(問題行動)をしなかったときは、上手くいったよね」
×「早く帰ってきてって言ったでしょう!」
〇「なかなか帰ってこないので、お母さん心配しちゃった」

言い換えのときのポイントは以下です。

  1. 人の役に立つこと、人を喜ばせることにやる気を見出してあげる。
  2. I(=アイ、私)メッセージで伝えてあげる。

「~してくれると嬉しい」「~だと私はこう思うから困るな」など、子どもの振る舞いが他人にどのような影響を与えるのかを伝えてみましょう。子どもというのは本来自己中心的です。他人がどう思っているのかは、親だからこそ伝えられることではないでしょうか。ぜひ言い換えをうまく利用してみてください。

言い換えの例は『自分でできる子に育つほめ方叱り方』という本に例がたくさん載っていますので参考にしてみてくださいね。

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上手な「しつけ」を通して子どもは自律する

生きたい人生を自由に生きるということは、自由気ままに生きることではありません。自分を律することのできる人(=自律した人)だけが、本当の自由を手に入れることができます。

子どもの自律心はしつけを通して育てられる。自律とは「自分で物事を決めること。」『子どもの心のコーチング』菅原裕子著より)

「効果的なしつけとは、悪いことをやめさせて言動を改めさせるだけでなく、スキルを教えて脳の発達を促し、将来的には子どもが自分で賢明な選択をして物事に対応できるようにすることです。(『子どもの脳を伸ばす「しつけ」:怒る前に何をするか』ダニエル・J・シーゲル、ティナ・ペイン・ブライソン著)

自律した子ども

 

強制の強いしつけを続けてしまうと、自分で物事を決められず、自分の衝動を抑えられない子どもになる確率が高いそうです。「他律」で支配される子どもになってしまうためですね。

反対に、上手なしつけ、すなわち親が繰り返しルールを教え、子どもが自分でできるようになるまで待ってあげる、というしつけを通して、子どもは自分の衝動をコントロールする力、自分で自分を管理する能力を身につけていきます。

しつけとは社会のルールを教えるといった役割の他に、しつけを通して親が根気よく子どもと関わることで、子どもの自律心を育てる機会ともなります。ぜひ覚えておいてください。

まとめ

以上、子どもの「しつけ」について、考えてみました。

同じことを何度も繰り返す子どもに繰り返し注意するのは親も大変ですが、子どもの成長には欠かせないプロセスなのだということを改めて知ることができました。

以前、稽古事のお師匠さんが、テレビで「怒られた方が良い、怒られたら記憶に残り、次はしなくなる」という趣旨のことを言っていました。子育てでも叱る・叱らないの線引きは結構難しいなと思ったのが印象に残っています。命に関わること、重大なことは叱る必要があると思いますが、それ以外のことはあまり責めずに子育てする。親側のバランスのとり方も本当に難しいと思います。

この記事を読んで、しつけについて考えてみるきっかけになれば幸いです。

 

参考にした育児本は別記事でレビュー書いています。お時間あればお付き合いください↓

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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