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息子が小3の終わりに近づくにつれ、中学受験をするのかしないのか、我が家でも選択を迫られることになりました。まだまだ放課後お友だちと遊びたい。あまり費用もかけたくない。でも中学受験はするかもしれない。
今の息子に合った受験勉強の方法を検討した結果、Z会の「中学受験コース」を受講することにしました。
小3のはじめにZ会のスタンダードコース(国・算・理・社の4教科)を受講開始し、1年間、なんとか提出課題を月内に終わらせることができてきたので、たぶんできるだろう!という考えでZ会の中学受験講座に切り替えました。小4中学受験コースは小3の2月スタートなのですが、2月号を1か月やってみて実際どうだったか、今回レビューしてみたいと思います。
スタンダードコースとの違いやボリューム感、難易度についてお伝えできればと思います。
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Z会「中学受験コース」、「小学生コース」との違い
Z会の小学生講座には、「小学生コース」と「中学受験コース」の2種類があります。「小学生コース」が学校の授業の補習的内容であるとすると、「中学受験コース」は中学受験に特化した内容となっています。
<小学生コースと中学受験コースの比較>
小学生コース | 中学受験コース | |
---|---|---|
目的 | 学校の復習・予習が目的 | 中学受験で合格する |
特徴 | 「教科書+α」の力を身につける | 中学受験に必要な知識を先どりで学んでいく |
費用目安(4年生) | 6,680円/月、4教科 | 19,200円/月、4教科 |
簡単に言えば、受講する目的が中学受験なのか、それとも小学校での学習を定着させたいのかという違いがあります。中学受験をするのであれば先取りで学習していく必要があります。Z会の中学受験コースは3年生からコースがあるので、より先取り学習をしたい方は、小2の2月からのスタートとなります。
我が家は小3の2月からのスタートですが、すでに算数で未履修の単元があります。。未履修の単元は別で教材を用意するか、我が家では私が補足的に教えています。
また、「小学生コース」と「中学受験コース」では費用も倍以上違う点に注意が必要です。
「トータル指導プラン」と「要点集中プラン」の違い
ややこしいですが、Z会の中学受験コースには、「トータル指導プラン」と「要点集中プラン」があります。
「トータル指導プラン」はその名のとおり、自宅学習のみで合格を目指すための教材一式がそろったプラン。「要点集中プラン」は基本的には塾通いだけれども、要点学習に絞って追加で学習したい方向けのプランです。費用は要点集中プランの方が安くなっています(トータル指導プランは19,200円/月、要点集中プランは7,600円/月、いずれも4教科の場合。2023年現在。正しくは公式HPにてご確認ください。)
我が家は塾なしなので、「トータル指導プラン」で受講しています。
「塾なしで本当に大丈夫なの?」という不安がどうしてもありましたが、Z会パンフレットのQAに「本当にZ会のみで合格は可能ですか?」という質問があったのですが、「大丈夫です」とはっきり答えているのをとても頼もしく感じました。後に触れますが、中学受験コースは主に映像授業での学習となり、塾で先生に教わっているように学習できる点も嬉しいです。
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Z会中学受験講座の学習ボリューム
Z会中学受験コース、トータル指導プランでの学習ボリュームは以下のようになっています。
また、毎月の教科別学習回数は以下です。
教科 | 回数/月 |
---|---|
国語 | 6回+テスト2回 |
算数 | 6回+テスト2回 |
理科 | 4回+テスト1回 |
社会 | 4回+テスト1回 |
単純計算で全26回分あるので、1日でもサボるとしわ寄せが結構辛いです。中学受験講座は2月開講なのですが、例えば2月は28日と日数が少ないので初月早々息切れしそうでした。息子は理科・社会が好きなのと、テストが1回30分程度で終わるのでまとめて取り組んだりして、なんとかやりきった感じです。
3月のように31日ある月は少し余裕が出ます↓
この画面はタブレットで見れるのですが、教科はドラッグして取り組む日付のところに移動させることができます。子どもが操作しても大丈夫です。計画性が身につきそうです。
平日は宿題が多い日や習い事のある日もあり、できないことも。できるだけ1週間のうちで追いつくように調整していくと月末に慌てずに済みそうです。
Z会中学受験コースはiPadが必要
Z会中学受験コースはアプリですべて管理され、映像授業や授業ノートを見て学習するので、そのためのタブレット端末を用意する必要があります。画面サイズ9~10インチ以上のiPad、Android、Chromebook、もしくはZ会で購入できるZ会専用タブレットが必要です。できれば子ども専用のものが良いでしょう。
参考までに、Z会専用タブレットは2024年発売の第2世代が3万円程度、第1世代が1万円程度です(正式な値段は公式HPにてご確認ください)。
我が家はiPadで受講しています。
Z会中学受験コースの内容
基本構成は授業ノート+映像授業+確認問題+練習問題
1回分の学習の流れはだいたい以下のとおりです。
テキストは「エブリスタディ アドバンスト」という名前のものです↓
「映像授業」がメイン
Z会中学受験コースの基本は映像授業です。自分でテキストを読んで理解する部分ももちろんありますが、大部分は要点を5分程度の動画で分けてみることができるようになっています。一気に10分、20分の動画を見るのは大変ですが、細かく数分の動画に分かれているので、自分のペースで、途中休憩もはさみながら勉強することができます。
動画を見ながらテキストの空欄に答えを埋めていく方式なので、塾のような雰囲気もあります。息子は映像授業が楽しいようです。
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「確認問題」と「練習問題」
算数、理科、社会は単元を勉強した後「確認問題」に取り組み、丸つけを行い理解できたら「練習問題に取り組む流れ」となっています。
算数の練習問題では「最難関」とマーク表示されている問題があるのですが、難関校を目指していない子は解けなくてもOKだそうです。問題にも難しいものには映像による回答解説が見れますので、解けなくても映像を見るだけで勉強になると思います。
問題にも解説動画がついているのは安心ですよね。息子は映像授業があることによって助けられている部分が大きいです。
当たり前だけど基本は先取り学習
中学受験の勉強は当たり前ですが、先取り学習です。小4(小3でも上の学年表示になります)2月の例でいうと、この号の単元は算数が「小数点」、社会が「市のしくみ」、理科が「植物の成長」でした。国語は読み取り問題の他、漢字の先取り学習があります。
理科は4年生の1年間で6年生までの教科書内容の関連単元を、社会は4年生から5年生の5月まで地理分野の学習をするそうです。中学受験はスタートが大事なのは、先取りで学習する必要があるからですね。
理科・社会は暗記部分も多いので、ポスターや学習漫画などで工夫して覚えられると良いのかもしれません。
国・算のテストは2回
国語、算数の2教科に関しては、月内にテストを2回提出する必要があります。1回目を「~15日までを目安」、2回目を「~月末まで」を目安として提出します。
この2教科は1か月に<学習3回分やってからテスト>を2セットなので、理科・社会よりも多めに取り組む必要があります。
国語・算数の毎日練習ブックが地味につらい
Z会中学受験コースにはその他、「毎日練習ブック」という分厚い冊子があります↓
1か月の中で算数10回分、国語10回分をこなすようになっています。学習目安は1回10分です。
国語に関してはほとんど漢字なのですが、算数に関しては筆算や割り算のひっ算など、計算嫌いな子にとっては見るだけで「うっ」とする内容です。Z会の「よくある学習相談」には「毎日計算練習をする習慣をつけましょう」とあり、計算に慣れることが大事なんだなと思いました。
余談ですが、こんなことならそろばん習っておけばよかった…という気持ちもあります。オンラインで完結するそろばんについてはご興味あれば、下記ご参照ください↓
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実際に取り組んだ体験談:息子の様子
紹介が遅れましたが、うちの息子は至って普通の学力の子です。3月早生まれ、能力的にも平均です。先取り学習は一切してきませんでした。勉強はどちらかというと嫌いです。道徳で「自分への手紙を書く」という授業があったのですが、何を書いたのかな?と見てみたところ、「〇〇、自分は勉強がきらいだね。」と書いていて驚いたくらいです。。学校のカラーテストは70~90点くらい。漢字は苦手です。詰め込み型の暗記をするよりも、新しいことを知ったり、アイデアを出す方が好きなタイプです。
4年生になるにあたって塾を検討しなかったのは、行ってくれる気がしなかったからです。お友だちと放課後集まって遊ぶことが彼の一番大切な価値観なので、その時間は削らずに、遊んだら家で勉強しようね、と約束しました。
これは親である私の方にもメリットが多かったです。まず送迎の手間が省けますし、費用負担的にも大変助かります。親の感想については後述します。
初回:2月はなんとか月内までにテストまで完了!
「1回の学習量=55分」というので、学校の宿題もあるのにやりきれるのかな…と正直不安でしたが、個人的な感想としては、毎回そこまで時間がかかるわけではないという印象です。30分もかからずに終わることもあります。毎日練習ブックも取り組むと、40分くらいでしょうか。授業の部分では本当に要点を絞られていて無駄がありません。確認問題→練習問題と繰り返し解くことで、しっかりと定着もはかれます。
途中、息子が「わからない!」と叫び出すこともありますが、授業ノートに戻って「ここに書いてあるよ」と教えたり、算数であれば考え方を教えると自分で解けたりします。4年生までの勉強ならまだ私も教えることができます(笑)
確認問題、練習問題ともに難しめの問題は先生の映像授業がついているのでそれを見て理解することもできます。
2月はなんとか月内で全教科テスト提出までできました。学習スケジュールがアプリで見ることができるので、終わらせなきゃ!と自分でも思ってくれたのかな?と思います。私が想像していたよりも自分から取り組んでくれていることも、終わらせることができた要因なのではないかと思います。
思ったより自分から進んで取り組んでくれた
夕方、「宿題とZ会やってね~」と声をかけると「無理です!」と返事が返ってくる息子ですが、見ると自分から取り組んでくれていることもあって感心しました。ここは映像授業の存在が大きいように思います。めちゃくちゃ面白い名物先生がいる!とか、そういうわけではないのですが、皆さん優しく語りかけるように教えてくださるので、見ていて楽しいのだと思います。
3年生のときからZ会の小学生コースをはじめたのも、学習習慣づくりに役立ったように感じます。
<当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。> 我が家では、息子が小学校3年生になった4月からZ会をはじめました。 息子は勉強嫌いというわけではないのですが、勉強するのが「とにかく面倒くさい」タイ[…]
ただ、息子はテキストを読む前に映像授業を見てわかった気になっているのが少し困りものです。学習しているところを横目で見ながら「まず問題読んだの?」とたまに聞いています。
ただし、基礎学力は必要
(2024年6月追記)半年取り組んでみて感じたことの一つは、「そうは言っても、学校の勉強に難なくついていけるだけの基礎的な学力・理解力は必要」ということです。確かにZ会テキストがシンプル・わかりやすいですが、一方で難しい問題にも取り組めるよう設計されているため、基礎を何度も繰り返す反復学習は含まれていません。例えば三角形の面積の求め方を勉強した後、三角形の面積を単純に求める問題は2~3問程度です。その後は補助線を引かなければ解けない問題が並びます。基礎反復が必要な子であれば、別の教材で補う必要がありそうです。子どもの学力をよく観察してあげましょう。
取り組み内容は親の方で確認
Z会の中学受験コースは、「映像授業→確認問題→問題→〇つけ→復習」までを子ども一人でできるようにデザインされています。一人で学習するスタイルを確立していく時期でもあるそうです。とはいえ、そこはやはり子ども。適当にわかった気になっていることもあるし、間違えていても「理解したからいいや」といって丁寧に直さずに終わらせていることもあります。時間がないときは答えを丸写ししていることも(すぐバレます)。そこは親が補う部分なのかな、というのが私の感想です。
少なくとも当日やった分は、ちゃんとできたのかテキストを見てあげると良いでしょう。
Z会で中学受験サポートすることの親の負担については別記事に書いてみましたのでそちらも興味あればご参照ください↓
<当ブログはアフィリエイト広告を利用しています> Z会中学受験コースを小3の2月からはじめ、早5か月が経過しています(2024年6月現在)。毎月毎月ギリギリにはなりますが、なんとか月内までに添削問題まで提出すること[…]
努力賞も楽しみ
Z会には努力賞があります。努力賞は「nanacoポイント」か「図書券」かになりますが、息子は学習漫画が好きなので図書券のためにポイントをためています。努力賞のポイントはテストを提出すると付与されますよ。
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親の感想
次に、親側の感想をまとめると以下です。
<Z会中学受験コースのメリット>
- 通塾が必要ないのが嬉しい。習い事との両立もできそう。
- 親が学習内容をすべて把握できる。
- 受験情報も思ったより手厚い!
- 費用面でも嬉しい。
<メリット1>通塾の必要がないこと
やはり、「通塾が必要ないこと」が一番のメリットだと思います。我が家には下に妹がいるのですが、お留守番が難しく、また私自身車の運転ができないため、塾に通った場合は送迎が大変になることが予想されます。塾へ通う時間を子どもの自由時間に充てられることがとても良かったです。
同級生の話を聞くと、やはり4年生からは夜8時まで塾がある、という話も聞きます。そうすると、家族で一緒に夜ごはんを食べることができませんよね。小学生のうちは、家庭でのんびり過ごす時間も大切にしてほしいと思っています。
<メリット2>現在の苦手や得意分野がわかる
家で映像授業やノートに取り組んでくれているし、わからないことは聞いてくるので、私も今どんなことを勉強しているのかを事細かに知ることができます。勉強を見ているので、どこが苦手なのかも把握しています。塾に行かせてしまうと、私の場合は塾でしっかりやってくれているから大丈夫!と過信して口出ししなくなってしまいそうなので、自分で子どもの様子を見れるのは私にとってはメリットです。
<メリット3>受験情報も得られる!
塾に通うメリットとして、受験に関する様々な情報を得ることができる、というのも大きなポイントだと思います。情報を買うために塾へ行く方も多いのではないでしょうか。その点においてZ会は不安でしたが、思ったより情報を得ることができたので驚きました。適宜メールや会員ページにて、受験に関する情報を提示してくれます。
メールの一部です↓
合同説明会の予定や外部模試にどんなものがあるかを教えてくれたり、思ったより手厚いです。我が家ははじめての受験なので、とても助かります。
<メリット4>費用面がやはり嬉しい
費用ですが、4年生・4教科・トータル指導プラン・年間割引で月額17,000円です。年間にすると20万円ちょっと。塾に通った場合は4年生で年間50万程度~だと思うので、やはり得した気分になります。
デメリットは?
デメリットとしては、励まし合うお友だちがいないことかなと思います。塾へ行けばお友だちと競い合って、自分も頑張ってやろう!という気持ちが湧くと思うのですが、Z会はどちらかというと孤独な戦いです。ただ、通っている公立小学校は8~9割が受験をするそうなので、お友だち同士でも少しづつそんな話にもなっていくのかな?とも思います。人と比べるのではなく、励まし合うような、良いライバル関係ができたらいいなと思います。
まとめ
3年生の終わり頃になれば、周りの子は皆塾に通い出し、息子は「自分も受験したい」とか言い出すのかな?と思っていましたが、息子に限ってはそんなことはなく(笑)子どもにとって、3年も先のことは見通しがつきにくいです。でも、もし数か月後、1年後に「やっぱり受験したい!」となった場合のために、丸腰ではなく少しでも備えておきたい。辛かったらいつでも辞められる、受験勉強は無駄にはならない、という気持ちでZ会を選びました。
塾では国語・算数の教科しか授業がない方も、Z会であれば理科・社会のみ受講することも可能です。
また、Z会は1か月からでも受講が可能です。入会金もありません。もし使ってみて、お子さんに合わないなと感じた場合はすぐに解約することもできます。まずはお気軽に資料請求してみることをおすすめします。映像授業のサンプルも見ることができますよ。
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3年生時は思考・表現力講座を受けていました↓
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低学年のうちは、勉強よりも思考力を磨くのが良いかなと思います。我が家では息子が幼稚園年長~小学校2年生までWonderBoxという通信STEAM教材を利用していました。実際、算数、国語、理科、社会のすべての科目の基礎となる「論理的に考える力」を養うことができた、と受験勉強をはじめてから感じています↓
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長期休みの暇つぶしにどうぞ↓
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