『モンテッソーリ・メソッド』(堀田はるな著)を読んだ感想、レビュー。子どもの才能を伸ばす方法

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今回読んだ本は堀田はるな著『子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド』です。

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幼児教育の本や幼稚園選びの際によく聞く言葉、「モンテッソーリ教育」。本書はそのメソッドについて、わかりやすく解説している本です。

著者について

著者は堀田はるなさんで、モンテッソーリ原宿子供の家・モンテッソーリすみれが丘子供の家教員で、保育士の方です。大学卒業後、普通のサラリーマンをしていたそうですが、結婚を機に教育の道へ転身。行動力が素敵ですね。

モンテッソーリ教育のすごい効果!

モンテッソーリ教育を受けた著名人は多い

世界で名前の知られている人たちに、モンテッソーリ教育を受けていた方が多いのはご存じでしたか? 特にイノベーションの分野で成功を収めた人たちの多くが、幼児期にモンテッソーリ教育に触れていたことがわかり、モンテッソーリ教育が近年注目を集めています。

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\モンテッソーリ教育を受けていた著名人/

  • 将棋棋士の藤井聡太
  • Google共同創業者ラリーペイジ、セルゲイ・ブリン
  • AmazonCEOのジェフ・ベソス
  • Wikipediaのジミー・ウェルズ
  • 経営学者のピーター・ドラッガー

こうしてみると、モンテッソーリ教育ってよく聞くけど、実際はどんな教育法なの?と知りたくなってしまいますよね。

モンテッソーリ教育を受けた子の特徴

モンテッソーリ教育を受けた子の特徴は、以下のとおりだと言います。

子どもの自主性が高い。自律している。
集中力がある。
柔軟な発想力がある。
穏やかで優しい。
モンテッソーリ教育は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としています。幼児期に子ども自身が興味のあることに集中して取り組むことを推奨しているので、集中力がつき、誰にも邪魔されることなく、自身の発想力を養うことができるようになるのでしょう。

モンテッソーリ教育の創始者:マリア・モンテッソーリ

「モンテッソーリ教育」は、イタリアのマリア・モンテッソーリによって開発された教育法です。マリア・モンテッソーリは1870年イタリアに生まれ、まだ女子が学問をすることは推奨されていなかった時代に、ローマ大学の医学部に入学しました。医学博士号を取得後、ローマ大学付属の精神病院の医師職に従事。知的な障害のある子どもも感覚的な刺激を求めることを発見し、また、感覚を充分に使うことで能力を伸ばせることを立証したそうです。

こうして、モンテッソーリ教育の大きな特徴である感覚を刺激する教具を使った教育法が誕生しました。子どもが感覚を刺激する教具に触れることで、穏やかで落ち着きが見られるようになったそうです。

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大人でも、自分からやりたいと思い実際に体験したことの方が、記憶にも残るし、上手にもなりますよね。子どもも同じで、モンテッソーリは、子どもが心から何かをやりたいと思い、自分の手や体を動かした体験から得たものこそが、子どもにとっての本物の学びだと言います。大人が率先して教えるのではなく、子どが自ら夢中になれるものを見つけ、その取り組みを大人はそっとサポートするべきという立場をとっています。

こうした教育法から、「自分でやりたいことを見出せる子」が多く育つのも納得ですね。

子どもの「敏感期」を観察しよう

モンテッソーリ教育の言葉に、「敏感期」というのがあります。「敏感期」とは、もともと生物学の用語だそうです。生物には成長の過程で「ある特定の機能」を成長させるために「特別な感受性」を持つ時期があり、それを敏感期と呼ぶそうです。例えば生まれたばかりの青虫の赤ちゃんは、枝の先まで移動して柔らかい葉を食べます。それは青虫の赤ちゃんが光に対する特別な感受性があるからなのだそうです。

人間は生きるためにたくさんのことを大人に教えてもらわなければいけないのに、動物は本能で何を食べるか、どう行動すべきかを知っています。不思議ですよね。

そうした生物の「敏感期」のようなものが人間にもあり、赤ちゃんや幼児はその時期その時期に適切な刺激に触れることによって、早いスピードで能力を獲得することを、マリア・モンテッソーリは発見しました。

「モンテッソーリ・メソッド」では、主に4つの敏感期があるといいます。この敏感期は、次々現れては消えていくそうです。

【秩序の敏感期】2~3歳ごろ
【感覚の敏感期】3~6歳ごろ
【運動の敏感期】4歳半ごろまで
【言語の敏感期】6歳ごろまで

 

私の子どもたちを振り返ってみると、2歳頃の、「これじゃないと嫌!ピンクじゃないと着ない!」。うん、ありましたありました。

3、4歳の頃の水遊び、泥遊び。日が暮れるまで公園や園庭で遊んだこと。当時は敏感期のことなど知らずに子育てをしていましたが、きっと「感覚の敏感期」や「運動の敏感期」があったのだろうと思います。

 

たくさんの育児書を読む中で、また本書の内容も踏まえて、3~5歳くらいの子どもは平仮名を覚えさせたり数字を勉強させるよりも、体を動かして過ごすのが一番なのだと最近は確信しています。

歩いたり、走ったり、飛び跳ねたり、ぶら下がったり、体全体を使って力いっぱい動く。バランス感覚を身につける。脳科学からみても、この時期は体を動かすことで脳も発達するそうです。

それでは、子どものこうした敏感期をどう察知すれば良いのか悩むと思いますが、敏感期にいる子どもは誰に言われたわけでもないのに環境の中から特定の刺激にひきつけられるそうです。お子さんをよく観察することが大事だということですね。

親がするべきことは、環境を整えること

敏感期を活かすためには、何よりも環境が大切だと、著者は言います。それがどんな環境なのかについて、本書では「家庭編」と「子どもの家編」に分けて説明しています。

モンテッソーリ・メソッドを最大限活かせる環境、親の声掛けがどのようなものなのかについて気になる方は、実際に本を読んで確かめてみてくださいね。

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私の子どもたちが通っていた幼稚園は、特にモンテッソーリを謳っていた幼稚園ではなかったのですが、幼稚園にいる時間のほとんどが自由保育だった(一斉にお絵かきしたり、教室で集まって話をする時間が少ない)という意味で、モンテッソーリ・メソッドに近かったように思います。子どもがしてみたいことは親・先生協力のもと、積極的にやらせてくれたのも素敵だなと思いました。

ハーブを育てたり、染め物をしたり、うどんをつくったり、白玉を作ったり。面白いなと思う取り組みがいくつもありました。

その後、2個下の妹は事情があり別の園に転園したのですが、転園先ではお祈りの時間があったり、集団保育の時間があったりして、お庭で遊べる時間は20分とか15分とか分刻みでした。お外遊びの時間は体感としてはかなり短く、子どもたちがやっとやりたい遊びを見つけ、盛り上がってきたところでお部屋に帰らなければならず、時間をブツッと切られてしまっているのが少し気掛かりでした。最初に通っていた園は自由度が高く創造性に富んだ幼稚園だったな、と後から気がついたのです。

2つの幼稚園を経験し私が思ったのは、どんなプログラムがある幼稚園なのか、どんな年間行事がある幼稚園なのかよりも、「先生の質」が圧倒的に重要、ということです。例えば子どもが園庭に落ちているあるものに気がついたとします。それを先生に伝えたときに「あ、そっかー」で終わる先生なのか、それとも「よく気がついたね。でもそれはどうしてだろうね?」と声掛けをしてくれる先生なのか。

「そっか」と言われたら、そこで会話は終了です。しかし、「よく気がついたね」と言われれば子どもは自分が認められたような気持ちになりますし、「どうしてかな?」と言われればもっと知りたくなって、自分の世界を広げることができます。

モンテッソーリ・メソッドでは、「モンテッソーリ教師の12の心得」というのがあるそうです。モンテッソーリ教師のあるべき姿をまとめたものです。モンテッソーリ教育がある・ないに関わらず、モンテッソーリの教育理論に近い考えをもつ幼稚園・保育園の先生がもっと増えたらいいな、と個人的には感じました。幼稚園・保育園選びは少ない選択肢の中から生活スタイルに合った園を選ぶことになると思いますが、ぜひ、良い先生に出会う機会にもしてほしいと思います。

まとめ

日本は米国や中国に比べ、イノベーションを起こすベンチャー企業を育てる力が弱いと言われています。国際競争力もどんどん低下しています。まわりを見渡しても、日本では画一的な教育をする方が多い印象です。「皆が行っている学習塾だから」「東大生に通っていた子が多いから」という理由で習い事を選ぶ人も多い気がします。

子ども時代にどう過ごすかは、その子のその後の人生に大きく影響します。また、小さい頃に達成されなかったことは、大きくなってからでは補うことができないとも言われています。

モンテッソーリ・メソッドは、「自律した精神」「やりたいことの発見と追求」「柔軟な発想力と実行力」「粘り強さ」を育む教育法と言われています。自分でやりたいことを見出せる子になる、その土台が子ども時代につくられるのではないでしょうか。

モンテッソーリ・メソッドは、幼児だけのプログラムではない、というのも印象的でした。~24歳までのプログラムを行っている施設もあるようです。幼児のお子さんを持つ親御さんだけでなく、小学校のお子さんをもつ方にも参考になる本だと思います。

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