『子どもの「考える力を伸ばす」教科書』(星友啓著)を読んだ感想、まとめ。

アイキャッチ 考える

<当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。>

 

<育児本100冊チャレンジ>しています!応援してね。

今回読んだ本は星友啓著『スタンフォード・オンラインハイスクール校長が教える 子どもの「考える力を伸ばす」教科書』です。

私はAmazonの”聴く読書”オーディブルで聴きました。通勤や家事の合間にサクッと聴けるのでお勧めです。はじめて登録する方なら初月無料で聴くことができますよ↓

<PR>Amazon Audibleはこちら

読んだ本はこちら↓

 

著者について

著者は星友啓さんで、アメリカが世界に誇る名門大学の一つ、スタンフォード大学のオンライン・ハイスクール校長を務めている方です。

スタンフォード・オンラインハイスクールは比較的新しい学校ですが、オンラインの学校でありながら、名門大学への合格実績も全米トップクラスを誇る進学校となっているそうです。

私が星さんを知ったのはYouTubeの動画でした。ちょうど子どものしつけについて悩んでいたときに、とても参考になったお話です。興味のある方はぜひ合わせて見てみてくださいね。

 

考える子の基本は「好奇心」

本書のタイトルは「子どもの考える力を伸ばす」ですが、本書ではそうした考え方のメソッドが載っているわけではありません。それよりも、子どもの考える力の基本を「好奇心」として、どうすれば好奇心が育つ子育てができるのかが主に書かれています。また、後半部分では子どもの哲学思考についても触れられています。

著者によれば、「考える力」とはすなわち「自発的な好奇心」です。自分から知りたい!調べてみたい!という気持ちを育てることが、子どもが自律的に考えることにつながると言います。

では子どもの好奇心を刺激するにはどうすればよいのか。子どもは放っておけば考えるようになったり哲学的な思考をはじめるわけではなく、親のサポートが重要だといいます。親がどんな声かけをすればいいのか、そのためのヒントがたくさん詰まっているのが本書です。

 

親が手本になる
アドバイスする前に、まずは子どもの気持ちを受け止める
習慣化の作り方
子どものやる気を引き出すのって、とても難しいですよね。もともと好奇心が強く賢い子もいれば、何度言っても勉強に取り組んでくれなかったり、外の世界に関心をもってくれない子もいます。もしお子さんに「つい口うるさく言ってしまって悩んでいる」という方がいれば、ぜひ本書を読んでみてほしいです。脳科学的な視点から、子どもをやる気にさせる方法を知ることができますよ。

考える人

「哲学」が必修科目

星さんが校長を務めるスタンフォード・オンラインハイスクールでは、「哲学」を必修科目としているそうです。

子どもが哲学を学ぶことは、子どもが自身の頭で考えることを促します。哲学を学ぶと、多様な価値観を知ることができます。自分とは違う様々な意見や考え方に触れるきっかけともなります。哲学を通して、現代の枠組みを理解したり、別の角度から物事を考えたり、新しい価値を生み出すことにつながったり。

また、著者は「他人を思いやる気持ち」を養うことも大切にしています。スタンフォード・オンラインハイスクールはオンラインの学校であるため、クラスメイトとのオンラインでの意見交換にはかなり気をつかうことが想像できます。私たちも、オンラインミーティングで自分の意見を言うのって、とても勇気がいりますよね。他人の意見を否定することなく、自分の意見も言える必要があるでしょうし、多種多様な人種で構成されるスクールでもあるので、互いの文化の違いを認め合う必要もあります。「哲学」を必修科目としているのには、多様な価値観を学ぶ目的もあるのだと思います。

本書では、4歳からはじめる哲学思考トレーニングの方法も本の最後の方で紹介されています。…どんなトレーニング法だと思いますか?いくつか方法が紹介されていますが、例を挙げると、一つは「連想ゲーム」です。「赤くて丸くて、食べられるものなんだ?」など。

「どうしてそう思ったのか」「違う意見があったらどう思うか」を小さい頃から言語化していくことが、子どもが自分で考えることにつながっていくのだなと感じました。

自分の気持ちをコントロールするマインドフルネスを取り入れよう

本書では、「マインドフルネス」にも触れています。

「マインドフルネス」とは、自分の意識を今感じていることや考えていることをそのまま受け入れること。オープンな気持ちで周りを見つめることで、突破の糸口をみつけます。

「マインドフルネス」はストレスの多い現代社会において、心や体を整える方法として近年注目されています。この「マインドフルネス」は子どもにも有効だといいます。子どもとできるマインドフルネスのトレーニング方法についても紹介されていますので詳細は本書を読んでみていただければと思いますが、一つ紹介すると、子どもに「このとき、どう思った?」と子どもの気持ちを自分自身に認識させると良いそうです。

マインドフルネス

 

マインドフルネスについては、アプリを使うのもおススメです。【メンタル管理アプリAwarefy】を使うと、無料でマインドフルネスを学んだり、リラクゼーション音声を聞くことができます。心と体調を管理したい方にぜひ使ってほしいアプリです↓

こちらもどうぞ!

<当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。>   NyanKo 最近ストレス溜まってない? Inukun ストレス溜まって体の調子もなんか悪い…。どうすればいいんだろう? 「A[…]

アイキャッチ Awarefy

子どもは心の隙間時間を欲している

先日、週7日フルで習い事をしている同級生のお母さんと話をしました。習い事を整理したいけれど、一度はじめた習い事を子どもがやめたがらず、忙しくて困っていると。子どものやりたい!を応援することも大切ですが、ゆとり時間を確保することも、同じくらい大切です。

星さんは、「脳は心の隙間時間を欲している」と言います。ずっと解決方法が思いつかない悩み事について、お風呂に入ってリラックスしているときに限って、ふとアイデアが湧いてきた経験はありませんか?これは、脳のデフォルトモード・ネットワークという神経回路によるものです。クリエイティビティは、心の隙間時間から生まれるのです。

お子さんにもぜひ「心の隙間時間」、ちょっとゆっくりする時間を意識してつくってあげるようにしてみてあげてください。

子どもがぼ~っとする時間の大切さについては、こちらの記事でも書いています↓

こちらもどうぞ!

<当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。>   <子育ての悩みシリーズ>はじめました。育児本を読む中で得た知識を、テーマごとの悩みとその解決策という形でまとめてみたいと思っています。内容は適宜追記していくかもし[…]

アイキャッチ ぼ~っとする時間

 

感想

学校教育も大切ですが、学校で習うことだけでは補えない部分もあるのだなと、本書を読んで感じました。私が感じたのは「他人と自分を思いやる心」と「多様な価値観を認めること」の2つです。特に日本は民族的、文化的に単一であるため、他人と違うことに寛容とは言えません。クラスでの話し合いをみていても、「多数決」が大きな力を持っています。授業参観でみた限り、発言しない子も学年が上がるにつれて多くなってきている印象でした。

他人の意見を否定することなく、自分の意見を堂々と発言でき、クリエイティブな子に育ってほしい。そんな方にぜひ読んでみてほしい一冊でした。

Amazonオーディブルなら初月無料で本書が聴けます!

\はじめて登録する方なら、初月無料です!/

<PR>Amazon Audibleはこちら

 

 

子どもとの哲学対話については、『5歳からの哲学』もおすすめです。

こちらもどうぞ!

<当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。>   <育児本100冊チャレンジ>しています!応援してね。 今回読んだ本は著『5歳からの哲学』です。 (function(b,c,f,g,a,d,e)[…]

アイキャッチ 5歳からの哲学

 

 

アイキャッチ 考える
最新情報をチェックしよう!