子どものほめ方を解説。結果をほめる?プロセスをほめる?効果的な声掛けとは<子育ての悩み>

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<子育ての悩みシリーズ>はじめました。育児本を読む中で得た知識を、テーマごとの悩みとその解決策という形でまとめてみたいと思っています。内容は適宜追記していきます。

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今回のお題は「子どもの効果的な褒め方」です。

「いつも『良くできたね』、としか言えず、他の褒め方も知りたい」「子どもを褒めてあげたいけれど、褒めるところが見つからない!」と言う方にぜひ読んで欲しい内容です。上手に褒めて、子どものやる気を伸ばてあげられるといいですね。

褒める

 

褒め方には3つの種類がある

まず、子どもの褒め方には3つの種類があると言います。

① おざなりほめ:どういうところがどういうふうに良かったのか、具体性に欠ける表面的な褒め方。
② 人中心ほめ: 性格(優しさ・気遣いなど)・能力(頭の良さ・足の速さなど)・外見(顔・体形など)といった、表面上の特徴を中心に褒めること。 「優しいね」「頭がいいね」「かわいいね」
③ プロセスほめ 努力・過程・試行錯誤した手順を中心にほめること。

(出典:島村華子著『自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』より)

例えば子どもが描いた絵をもってきて、「どう?」と聞いてきたとします。「上手にかけているね」と褒めるのがおざなり褒め。具体的にどこが良かったのかは褒めません。また、「〇〇ちゃんは本当に絵が得意ね」と褒めるのが人中心褒めです。その子の特徴について褒めているのであって、絵を褒めているのではありません。

「この花、たくさん色を使って工夫して塗ったのね。素敵ね」と褒めるのがプロセス褒めです。子どもが何を書いたのか、どう工夫したのかを言葉にして声掛けをしています。

このように、子どもを褒めるときはプロセスに注目して褒めてあげると良いそうです。

子どもを褒めるときはプロセスを褒めよう!

子どもを褒めるときは、何がどう良かったのか、具体的に褒めてあげましょう。上記の絵の例で言えば、子どもが絵の中に何を描いたのかを具体的に言葉にしてあげればOKです。「お父さんの眼鏡も描いたんだね」「車のタイヤがちゃんと4つついているね、よく観察したんだね」など、子どもが工夫したところを褒めてあげましょう。「上手だね!」「天才!」などと褒める必要は一切ありません。

もし褒めるところがうまく見つからなかい場合は、「頑張ったんだね」と努力したこと自体を褒めてみましょう。

高学年の児童に関しても同様です。テストなどを持ち帰った際には良かった・悪かったで評価せず、「ここはしっかり理解できているね!努力したんだね」「わからなかったところは復習しておこうね」とプロセスを重視して声掛けをしてみましょう。「頭が良いからよくできるんだね」「頭が悪いからできないんだね」など、その子の特性に注目した声掛けを避けるよう気を付けることが大切です。努力やプロセスを褒めることで、次へのモチベーションともなります。

伸びる

 

スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエックという心理学教授の有名な実験があります。

ある2つのグループの小学生にテストを受けさせ、片方のグループには「良くできたね!頭がいいんだね」と能力を褒め、もう一方には「良くできたね!頑張ったんだね」と努力を褒めます。その後、より難しい問題に挑戦するかを聞いてみたところ、もっと頑張ろう、挑戦しようとしたのは努力を褒められたグループだった、というものです。

「子どもは努力を褒められることでより意欲的になり、難しいことにも挑戦してみようと考えるようになる」ということが、この実験結果からわかるのではないでしょうか。

「I」(アイ=私)メッセージで伝える

子育て中は、必ずしも褒める場面ばかりではありませんよね。例えば子どもがサッカーの試合に負けて落ち込んでいて、結果は負けだけれども、親としてその頑張りは褒めてあげたい、という場面。そうしたときは「あの試合、負けてしまったけれど、このプレーが『私は』良かったと思うよ。たくさん練習した成果が出たんだね」と「I(アイ=私)」メッセージで良かったところを伝えてみましょう。

客観的には失敗と思われるようなことでも、良かった部分を親の視点で伝えてあげることで、子どもはまた頑張ろうと思えます。子どもが「自分は認められているんだ」と感じることが、子どもの自信や自己肯定感につながっていきます。

褒める

 

褒美制度は必要?

「テストで100点とれたらお小遣い100円」などの、ご褒美制度は使っていますか?聞く限りでは、塾の宿題をしたら1回10円あげる、というやり方で宿題や勉強をさせるご家庭もあるようです。

結論から言うと、このような「〇〇したらご褒美をあげる」という条件付き子育ては短期的にしか効果がありません。ご褒美がいらなくなれば望ましい行動をしてくれなくなりますし、親子関係も悪くなるという調査結果もあります。

それよりも、「これをすることで、希望した未来に近づける」「誰かの役に立てる」という気持ちを育ててあげることが重要です。

まとめ:子どもは褒められることで伸びる

子どもは褒められることで伸びていきます。ささいなことでも、どんどん褒めてあげましょう。例えば、毎日の宿題はできて当たり前ではありません。「宿題終わってえらいね!」と声をかけてあげるだけでも、子どものモチベーションはアップします。ぜひ今日から試してみてくださいね。

子どもの褒め方については、以下の著書を参考にしました。声掛けの例がたくさん掲載されていますのでもっと知りたい方はぜひ読んでみてください↓

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