『論理の力』(出口汪著)を読んだ感想、レビュー。12歳までに論理脳をつくる方法!

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今回読んだ本は出口汪著『論理の力』です。

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著者について

著者は出口汪さんで、予備校講師を経て教材開発・出版を行う水王舎を設立。長年構想してきた「論理エンジン」という国語に特化した教材を開発された方です。「論理エンジン」は、私立だけでも200以上の高校が正式採用。偏差値が30以上上がるなどして話題となりました。

国語に特化した教材「論理エンジン」

本書を読み進めるにあたって、「論理エンジン」について知っておくと読みやすいと思います。「論理エンジン」とは、国語に特化した教育教材です。本屋さんで見かける数ある教材の中でも、【国語に特化したもの】というのは珍しいですよね。

すべての教科の基礎は論理。国語における論理をまずは学ぶべきだ、というのが出口さんの主張です。「論理」というと難しく聞こえますが、簡単にいうと文章の要点を理解する能力や、文と文のつながりを理解することです。

子どもの国語力は読書量やセンス、と考えられる風潮がありますが、論理を学ぶことで、誰でも国語力を向上させることができるといいます。「論理エンジン」を教材として使うメリットは国語力向上の再現性があることだそうです。一口に国語の先生といっても、いろんな先生がいろんな教え方をしていますよね。共通の教材があれば、授業内容に再現性、つまり誰が教えても、ある程度同じ成果を出すことが見込めます。

振り返ってみると、私自身もどうしたら子どもの国語力が上がるかについては考えたことがありませんでした。「論理エンジン」という教材もはじめて知りました。パラっと中を覗いてみましたが、今子どもにやらせているZ会の国語で少しはカバーできているかな?という印象です。

AIの時代に人間ができること

著者は今後、ほとんどの職業がなくなるといいます。近い将来そうなってくるだろうな、とぼんやりとは思っていますが、本当にそうなればかなり衝撃的ですよね。

論理

すでにスーパーのレジがセルフレジに変わったり、レストランでロボットが配膳をしているのを見ると、単純労働の仕事はどんどんロボットに置き換わっていくのが想像できます。

著者は、「計算と記憶はAIの仕事になる」といいます。計算と記憶はAIの得意分野です。どうやっても、AIに計算と記憶力では勝てません。(それなのに、現代の教育はいまだに詰め込み型・計算力重視ですよね)。

反対に、人間にできることは【想像力】と【論理】だといいます。そのため、極論ではありますが、子どもが伸ばすべき能力は想像力を働かせたり、物事の論理を学ぶこと。AIができないこと、AIを使いこなすための能力を身に着けることを優先させるべきだといいます。

論理脳をつくれば知識は後から増やせる

著者によれば、【脳は6歳までに80%発達し、12歳頃に完成する】といいます(脳の発達論には諸説あります)。12歳までは脳を育てる教育が望ましく、それ以降は完成された脳に対する教育が必要だといいます。

「論理エンジン」は当初、高校生向けの教材だったらしいのですが、幼児向けの教材を新たにつくったところ、高校生に使ってもらうよりも効果が出たそうです。幼児期に論理を学ぶこと、論理脳をつくることが、後々の学習にとって良い効果を生むと著者は結論づけています。

そう考えると、幼児期~学童期は論理学習を取り入れている教材を選択してみると良いかもしれませんね。我が家は幼稚園時代、受験はしなかったのですがこぐま会の教材を家でやっていました。まだ文字が書けない子どもでも取り組めて、認知能力を高めてくれるとても良い教材だったなと思います。

幼児教育は環境次第です。どういうことかというと、中高生になればどんな問題集をするとか、何を勉強したいとかを自分で選ぶことができます。しかし、幼い子どもがどんな教育を受けたいかを自分で選ぶことはできません。親が決定権をもっています。幼児期は遊ぶ中で学ぶ時期でもありますので、遊びの中で論理を教える方法があるとなお良いなぁと感じました。

著者は子どもに物語を読み聞かせるのも良いといいます。AIができないのは想像すること。本を読むことの重要性についても、再確認できました。

感想:フランスで学んだ論理

私は高校生の頃フランスに住みインターナショナルスクールで学んでいたのですが、今考えると、論理思考を学べたのがこの時期だったのかなと思います。

キャッスル

フランスの高校では国語をはじめ、社会、理科などの科目もテストはほとんど記述式です。文章が書けなければ、得点することができません。社会では「このときこの人物が〇〇した理由はなにかを述べよ」とか、理科では「この実験のやり方とその結果を述べよ」など、論理的に説明できなければならないのです。

このとき一つのテクニックとして教わったのは、【最初に結論をいう+3つの理由付けをすること】です。3つの理由は結構なんでも良いということではないですが、3つ目はこじつけでもいいので必ず3つ用意します。

高校生からフランス語を習得するのはかなり難しく、私は日本語からフランス語に翻訳しながら書いていたのですが、そのときも自分の文章の論理性のなさに驚きました。日本語では文に並列関係や因果関係がなくても、なんとなく文をつなげてしまうことがあるのです。

例えば上の文。「私は高校生の頃フランスに住みインターナショナルスクールで学んでいたのですが、今考えると、論理思考を学べたのがこの時期だったのかなと思います。」は、ほかの言語に訳すと「私が論理思考を学べたと思うのは高校生のときです。当時、フランスでインターナショナルスクールに通っていました。」という文に(私なら)直します。この方が文がシンプルでわかりやすくなります。私だけのクセかもしれませんが、日本語はダラダラ文をつなげてしまうところがあります。

子どもの作文を手伝っていても同じように感じることがあります。書き始めの言葉と文の終わりがかみ合わないのです。

「無理に文をつなげず言い切る。文と文の関係を明確にする。」これを意識することでわかりやすい文章が書けるようになり、複雑な文章を読むときは、その要点を理解しやすくなるのではないでしょうか。

まとめ

論理を学べば、他の教科も底上げされます。理解力が高まるからです。

子どもに勉強させようと思うと、つい算数教材を手にしてしまうことが多いのですが、国語こそしっかり学ぶべきだという意見に本書を読んで衝撃を受けました。国語力向上のための教材があることもはじめて知り、我が家でも利用を検討してみようと思いました。

3時間ほどで聴けますので、ぜひ”アマゾンの聴く読書”オーディブルで聴いていただくのがオススメです。

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