『子どもが天才になる食事』菊池洋匡、菊池則公著レビュー。味覚障害、感覚障害のお子さんも食事改善で良くなる!

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今回読んだ本は菊池洋匡、菊池則公著『子どもが天才になる食事』です。

子どもの食事、気にかけていますか?不調が見られる場合、食事を改善すると子どもであれば2週間程度で症状の改善がみられるそうです。子どもにとってどんな栄養素が必要なのかを知りたい方におすすめの一冊です。

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著者について

著者の菊池洋匡さん、菊池則公さんはご兄弟だそうです。菊池洋匡さんは開成中学・高校卒業、慶応大学法学部卒業されており、中学受験専門塾「伸学会」代表をされています。菊池則公さんは栄養学イノベーションコミュニティ代表管理者をされています。

本書では中学受験塾を運営されている洋匡さんが塾の子どもたちの食事を変えどんな効果があったのかを考察するとともに、栄養学のエキスパートである弟の則公さんが食事で気をつけることについて教えてくれます。

「毒メシ」に注意!あなたの食べ物は大丈夫?

食べ物が人をつくる!

ハーバード大学のフィリップ・グランジャン博士の論文によると、「食べ物に含まれる、ある種の重金属や農薬は子どものIQの低下をもたらす」そうです。また、自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害が増えている原因についても、間接的に食べ物が影響しているのではないか?、というようなことも書かれていました。

自閉症やADHDについては昔は診断がつかなかっただけで、そうした子どもは一定数いたのではないかという意見もありますし、人間のIQはここ50年で平均15ポイント以上、上がっているそうなので(アンジェラ・ダックワース著『やり抜く力』より)、「食べ物がすべての原因だ!」とは必ずしも言えないのかもしれません。

ですが、食べ物を変えることで肥満を予防したり、腸内の環境を良くしたり、ひいては体全体の好循環につながることは、皆さん普段の生活の中で実感としてあるのではないでしょうか。

中学受験専門塾を運営されている洋匡さんが観察したところによれば、中学受験するご家庭をみていると、名門校に合格している子は手作りのお弁当を持参している子が多い傾向があるそうです。

お弁当

タンパク質やビタミン、ミネラルが極度に不足する現代の子どもたち

これは私も反省すべきところなのですが、外出して帰りが遅くなってしまうと唐揚げを買ったり、ハンバーガーを買って済ませてしまうことがたまにあります。こうした食事はカロリーこそ足りていますが、本来必要な栄養素が足りない食事となってしまいます。

特にどんな体形の子どもであっても不足しがちなのがタンパク質とミネラルだと著者はいいます。

タンパク質はよく知られている通り、筋肉や臓器、綿永輝細胞をつくるために必須な栄養素です。最近では「ジュニアプロテイン」も売っているくらい、タンパク質の必要性が言われるようになりました。知っておきたいのは、タンパク質は体を作る元になるだけではなく、やる気や記憶力の源にもなっているそうです。

一方のミネラルですが、ミネラルには多様な働きがあります。骨や歯を形成したり、体と脳の細胞の働きをスムーズにしたりするなどの重要な働きをしているそうです。

必要な栄養素をきちんと食べ物から吸収できるよう、親側も知識をもってご飯作りができるといいですね。家庭科の授業をもっとしっかり受けておくべきでした。

玄米

小麦に注意!

小麦の悪影響については、皆さんもよく耳にしたことがあると思います。小麦は消化不良を起こしたり、疲労感、集中力の低下、喘息、アレルギーなど様々な不調を引き起こすと言われています。

でも、小麦って美味しいんですよね。パンにパスタ、うどんにピザ。学校の給食でも出てきますし、完全にカットするのは難しそうです。嗜好品として考え、量を調整しながら楽しめると良いですね。

小麦を米や大豆に置き換える「グルテンフリー」という言葉も浸透しつつあります。私もインスタグラムで紹介されているグルテンフリーの、主に米粉を使ったレシピをよくつくっています。皆さんとても工夫されていて、以前に比べてグルテンフリーのお料理も格段に美味しくなったように感じます。

小麦以外にも、身の回りには摂り過ぎに注意が必要な食品がたくさんあります。例えば牛乳や菓子パン、保存料や添加物の入っているお菓子など。より詳しくは本書を手にとって確認してみてほしいです。知らず知らずのうちに体に悪いものを摂っていることもあります。完全に摂るのをやめるのは難しいですが、回数を減らせるといいですね。

グルテンフリー

「毒メシ」を「受かるメシ」に変える3つのポイント

著者は、子どもの能力を伸ばすことができる食べ方や栄養を含む食べ物を「受かるメシ」と呼んでいます。子どもの能力を引き出すには、3つのポイントがあるといいます。

  1. 腸の炎症を抑えて栄養を吸収できる体にする
  2. 血糖値をコントロールする
  3. 不足しがちな栄養をバランスよくとる

具体的に取りたい食材や、その食材が与える影響(やる気が増す、疲労回復など)については、本書に細かく記載があります。子どもに食べさせたい食材を知っておくことで、子どものよりよい体・脳づくりができると思います。

栄養バランス

子どもなら2週間で変われる

則公さんが見てきた子どもたちのほとんどは、2週間程度で改善が見られたそうです。例えば感覚障害や味覚障害のお子さんたちは、亜鉛をはじめとするミネラルが足りないという共通点があるそうです。食事改善をしてもらうと、徐々に食べられるものが増え、落ち着きを取り戻したそうです。

本書とは関係なく私が友人に聞いた話ですが、お菓子への依存をやめたら癇癪がなおった、と言うお子さんの話も聞いたことがあります。欲しがるだけお菓子をあげてしまうと、血糖値が乱高下して情緒に影響してしまったのかな、と本書を読んで思いました。

正しい知識を身につけて、自分や子どもが食べるものをよく選びたいなと思いました。

まとめ・感想

良い食事の習慣は、子どもが大人になっても必要なスキルです。お金はあげられなくても、健康習慣はプレゼントできますよね。

必要な栄養素が摂れる食事のレシピも本の中でいくつか掲載されていました。最近の親御さんは忙しいので、スーパーで買ってきたお惣菜にちょい足しでできる簡単レシピもあると、助かる人も多いのでは…と思いました。

 

近年は腸の研究も進んできているそうです。アレルギーや免疫は腸がコントロールしているそうです。こちらも興味深いのでぜひ↓

 

以上、『菊池洋匡、菊池則公著『子どもが天才になる食事』』を読んだ感想でした。Amazonの本読み放題サービスKindle Unlimitedで読めた(2024年9月現在)のでぜひ。

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